元スイス大使「安倍政権がすべきは国家を挙げても処理できない事実を国際社会に正直に公表する事です」


元スイス大使が緊急提言「IOCは原発事故の真相を知っている」


原発問題に詳しく、公述人として国会にも出席した元スイス大使の村田光平氏に話を聞いた。


日本政府は福島原発の問題を国際社会から隠そうとしてきました。
でも、とっくに世界は原発事故の深刻さに気づいています。


欧米メディアが一斉に取り上げているのをみれば明らかでしょう。
海に汚染水を流し続けているのだから、もはや日本だけの問題ではないということです。


ドイツの「キール海洋研究所」が昨年、福島原発事故によって太平洋がどうなるか、6年後の放射能汚染をシミュレーションしています。
太平洋は真っ赤になっている。


当然、IOC委員のメンバーも、シミュレーションの中身を知っているでしょう。


また「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)は6月上旬、「原発事故は解決から程遠い」と声明を出しています。


アメリカでは福島原発について、1億人の署名運動が始まりつつある。

日本政府に任せていては不安だから、アメリカ政府が解決に乗り出すべきだと、
オバマ大統領に直訴するそうです。


世界中が危惧しているように、もはや民間の東電に汚染水問題を解決できないことは
ハッキリしています。
残念ながら日本政府も解決できないでしょう。



いま安倍政権がやるべきことは、国家を挙げても処理できない事実を国際社会に正直に公表することです。
そのうえで、国際協力を仰ぐしかありません。




いま日本は、福島原発事故を収束できず、国際社会に不安感を与えている。
この先、世界中に協力を求めなくてはいけない。
なのに、オリンピックを開催しようというのは、あまりに無責任だし不道徳です。
  










(岡本よりたかさんの9/5FBより)
「汚された空気や水は、人間の心まで汚してしまう」

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今は亡き、黒沢明監督の「夢」と言う映画。

その映画では原発事故により放射能に犯され、
人々が死んでゆくシーンが、
主人公の青年の夢として描かれています。


そのシーンの後に、青年が自然豊かな村に迷い込み、
水車を作る一人の老人に出会うシーンが描かれます。

そのシーンでの老人の言葉が、とても印象的でしたので、眠る前に、ご紹介します。
DVDになっていますが、是非、この映画を観ていただきたいと思います。


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青年 「ここには電気は引いてないんですか? 」
 

老人 「あんなものは要らない。人間は便利なものに弱い。
    便利なものほど いいものだと思って 
    本当にいいものを捨ててしまう。」


青年 「灯りはどうするんです?」


老人 「ろうそくもあれば、種油もある。」


青年 「夜は暗くないですか?」


老人 「暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るいのは困る。」


(中略)


老人 「私たちはできるだけ昔のように自然な暮らし方をしたいと
    思っている。
    近頃の人間は自分たちも自然の一部だという事を
    忘れている。
    自然あっての人間なのに、その自然を乱暴に弄繰り回す。
    俺たちはもっといい物ができると思っている。」


老人 「特に学者には、頭はいいのかもしれないが、
    自然の深い心はさっぱりわからない者が多いのに困る。
    その連中は、人間を不幸せにするような物を
    一生懸命発明し、得意になっている。」


老人 「また困ったことに。大多数の人間たちが、
    その馬鹿な発明を奇跡のように思い、ありがたがり、
    その前に額ずく。」


老人 「決して、そのために自然が失われ、
    自分たちも滅んでいくことに気が付かない。
    まず、人間に一番大切なのは、いい空気や自然な水、
    それを作りだす木や草なのに、
    それは汚され放題、失われ放題、汚された空気や水は、
    人間の心まで汚してしまう。」