ドイツZDFが安倍首相の「フクシマの嘘;欺き、ごまかし、脅かし」を実証するドキュメントを放映/日本語字幕つきが出ました
2014年度版【ドイツZDFが安倍首相の「フクシマの嘘;欺き、
ごまかし、脅かし」を実証するドキュメントを放映/
日本語字幕つきが出ましたので拡散してください。】
2014年2月27日木曜日
昨晩、ドイツ公共第2テレビ放送ZDFが、
フクシマの現状を29分のドキュメントで伝えました。
現場で当事者たちとのインタヴューで、
安倍首相の「フクシマはアンダーコントロール」であるという
オリンピック招致の際の発言が、大嘘であることを実証した
力作のレポートです。
「フクシマはこれまででもチェルノブイリ事故での同量の核物質が
放出されており、現在も放出され続けており『out of control』である」
との見解、
また事故直後の地下水遮断計画が、
どのように阻止されたかも菅直人元首相と馬淵氏の証言でレポート。
河口沖では、驚くべき海洋汚染が続いているが
全く無視されていることを
京都大学の研究者の現場でのモニタリングで伝えています。
また除染作業がホームレスの人たちを使うヤクザの食い物に
なっていることを、仙台の今井牧師と被害者の匿名証言で報道。
伝えられています。
井戸川元町長の「日本政府の非人間性への激しい怒り」を
共有するジャーナリストチームの優れた仕事です。
《フクシマの嘘 其の弐(隠ぺい・詭弁・脅迫)》
オリジナル版
http://www.zdf.de/ZDFmediathek/hauptnavigation/sendung-verpasst#/beitrag/video/2097900/ZDFzoom:-Täuschen,-tricksen,-drohen
オリジナル版
http://www.zdf.de/ZDFmediathek/hauptnavigation/sendung-verpasst#/beitrag/video/2097900/ZDFzoom:-Täuschen,-tricksen,-drohen
日本語字幕版
http://youtu.be/Stp8QsKZMBs
http://youtu.be/Stp8QsKZMBs
詳細全文は、『明日うらしまブログ』へ
http://tkajimura.blogspot.ca/2014/02/zdf.html
http://tkajimura.blogspot.ca/2014/02/zdf.html
フクシマの嘘 其の弐(隠ぺい・詭弁・脅迫) 翻訳全文
福島第一原発事故発生から三年が過ぎたが、
今でも緊急事態である
2020年日本はオリンピックを開催する
首相の宣言がどこまで信用できるのか、われわれは調べることにした
調査はわれわれを犯罪社会の心臓部に導く…
「ヤクザの手先が人を集めて福島に派遣しています」
われわれは惨事の真の大きさが隠ぺいされていることを突きとめた
事故現場から遠い場所の調査を科学者に見せてもらった
「高濃度に汚染されたホットスポットや
放射能が集積する場所を発見しました」
すべてコントロールされているのか?
「残念ながらアウト・オヴ・コントロール…」
「…ですから放射能は環境に漏れ、汚染が毎日広がっている状況です」
ここに住むこととは、おそらく永遠に誰にも許されない
町のキャッチフレーズは、「原子力 明るい未来のエネルギー」
それは別の時代のことだった
「子孫の私は井戸川家の墓守です」
「ご先祖様の墓を守り世話をする義務があります」
「そして次の世代に伝えなければなりません」
「しかしこの状態では引き継ぐ人は誰もいません」
「一生の間 ご先祖さまに妻としての誇りを伝えたいと思ってました」
「それができないなんて胸が引き裂かれる思いです」
双葉で終わろうとしている
「誰も原発事故の責任を取らない恥知らずばかりだ…」
「電気会社がこんなに勝手にふるまえるのは日本だけです」
「彼らは自分のことしか考えていません」
「政府はやりたい放題やらせ政治家は原発ロビーのいいなりです」
「それを世界中の人々に知っていただきたい」
「一号基から三号基の溶けた燃料がどこにあるのか誰もわかりません」
「けれど冷却は必要なので建て屋に送水を続けています」
「溶けた燃料のせいで水は汚染されます」
「建て屋は割れ目だらけなので地下水が流れ込みます」
「東電はこの水を循環させると言ってタンクに一時貯蔵しています」
「けれど全部の水は回収できません」
「原発敷地一帯が放射性の泥沼のような状態になってしまいました」
「周辺の井戸水からは高濃度の放射能が検出されました」
「もちろん一部は海に流れています」
全面水浸しのフロア
どこかこの下に溶けた燃料がある
最新ニュースによれば 井戸水から500万ベクレル/リットルの
どこかこの下に溶けた燃料がある
最新ニュースによれば 井戸水から500万ベクレル/リットルの
ストロンチウムを発見していたことを東電は半年間隠していた
今でさえ毎日200トン以上の高濃度汚染した地下水が海に流れている
さらに回収される汚染水40万リットルを
さらに回収される汚染水40万リットルを
始終水漏れをするからだ
「政府は これまで放出された放射能は、
広島原爆たった168発分だと言っています」
「チェルノブイリの五分の一です」
「しかし福島からは常に汚染水が海に流れています」
「私はこれまで環境に放出された放射能は、
チェルノブイリと同じ量だと思います」
「しかも福島は現在も進行中です」
しかし何故ここまで放っておかれたのか?
われわれは東京で馬渕澄夫を訪ねる
事故当時の大臣で事故応対担当官だった
事故発生後すぐ 東電が事故の大きさを隠ぺいしていると疑った
われわれは東京で馬渕澄夫を訪ねる
事故当時の大臣で事故応対担当官だった
事故発生後すぐ 東電が事故の大きさを隠ぺいしていると疑った
「汚染水が流出しているかと聞くと東電はしていないと答えました」
「地下水は? と聞くと心配する必要ないと東電は答えました」
「私は疑惑をもったので専門家に地下水の調査を命じました」
たちまち東電の嘘は明らかになった
馬渕が集めた企業や科学の専門家チームは、
馬渕が集めた企業や科学の専門家チームは、
「早急に阻止しなければなりませんでした」
「時間がない」
「すぐに遮水壁を建設しなければ…」
しかし東電が反対した
ZDFは記者会見の前日に書かれた東電の機密書類を入手した
さらには:
「金を出したくなかったのですね」
「私はうるさく要求を続けたので間もなく解任されました」
「私を切れば 私だけでなく専門家チームも全員いなくなりますから」
舞台裏で糸を引く目に見えない強大な原発ロビーとは
企業、銀行、政治家、官僚、科学者、そしてマスコミから成る
この“原子力ムラ“に反抗すると首相でさえ退任に追い込まれる
彼に浴びせられた中傷は、後にすべて嘘だったことがわかった
企業、銀行、政治家、官僚、科学者、そしてマスコミから成る
この“原子力ムラ“に反抗すると首相でさえ退任に追い込まれる
彼に浴びせられた中傷は、後にすべて嘘だったことがわかった
事故から3年たった今、彼は批判の声をあげる
「背景にあったのは原子力ムラの要求です」
「菅直人を早急に首相の座からおろせという」
「陰謀でした」
「そう思っています」
そして原子力ムラは、この男を担ぎ出した
現在の首相安倍だ
現在の首相安倍だ
2020年オリンピック開催地を選考する会場で、
安倍は日本の新たな信条を世界に向けて宣言した
「福島の心配をされる方もいらっしゃるようですが」
「現場はコントロールされていると保証させていただきましょう」
「現政権は原子力ムラの人員を諮問委員会に登用しています」
「新しい原発の建設を推進する人たちです」
「彼らは今 反撃を始めています」
しかし大学やホテル、町の名は極秘だ
研究内容も放映できない、
研究内容も放映できない、
素性がバレる手掛りは、いっさい放送しない約束だ
「去年の十月初旬までは普通に話すことができました」
「ところがその後 行政からの指示で、
テレビに出たり マスコミと接触することを禁じられました」
「オリンピック開催地の選考で、安倍首相は宣言しました」
「“福島はコントロールされている”と」
「その後に出た指令で私たちは調査結果を
マスコミに発表することを禁止されたのです」
「どのような調査なのですか?」
「福島第一原発事故後の現場のあらゆる基礎データです」
「私たちは現場でサンプル採取し汚染を検査しています」
「本当はコントロールなどされていません」
指示に従わなければ 予算は停止し同僚はみんな失業する
それを恐れている
それを恐れている
「どっちみち日本のマスコミは、このテーマを避けてます」
と彼は言い足した
と彼は言い足した
汚染は原発に隣接する水域に限定されている
「汚染は直接フォールアウトがあった所や
原発が水漏れしている所だけだと最初は考えていました」
「しかし阿武隈川流域一帯が、汚染していることがわかったのです」
「私たちの試算では毎年10テラベクレルのセシウムが
川から海に運ばれています」
「事故当初に原発から海に流出した量とほぼ同じです」
「この二、三年誰もこのテーマに注目しませんでした」
「国や地方行政は市町村の除染に夢中です」
「でも海に汚染が流出してることには、注意を払いません」
「この事実は無視されてるわけです」
一週間後 京都近畿大学で河口の泥土サンプル分析結果を
山敷博士が見せてくれた
海流や地形に応じて太平洋のセシウム汚染レベルは異なるが、
場所によって汚染値は、はっきり上昇している
「状況はコントロールされてるのですか?」
「難しい質問ですね…」
「調査結果はいったん置きましょう」
「これは許容基準値の問題だからです」
「日本政府は基準値を改定しました」
「新しい基準値では8000Bq/Kg 以下は危険ではないんですよ」
「でも事故前の基準値は、100Bq/Kgでしたから驚きです」
「調査結果をもう一度確かめましょう」
「どれも8000ベクレル以下でしょう?」
「するとみんな大丈夫だと安心して、忘れてしまうのです」
「でも私とってこれは、とても高い汚染値です」
「人々はもっと注意するべきですね」
「誰もこの結果に注目しなければ、政府は何もしません」
こんな簡単なトリックで政府は窮地を脱しているのだ
許容基準値さえ引き上げれば、問題は解決し
許容基準値さえ引き上げれば、問題は解決し
対策もいらない
“臭いものにはフタ”というわけだ
“臭いものにはフタ”というわけだ
しかし2011年3月の原子炉爆発で、すべては終わった
牛はもう売れない
そのワケは…
牛はもう売れない
そのワケは…
「こういうところの草を食べてるから」
「放射能汚染した草を一年中食べている」
「そのせいで 皮膚に白斑が出るのだと思います」
「犬だって被曝してます」
吉沢さんは生き物を見捨てられず、外からエサを入手して与えている
-寄付金も寄せられるが牛には足りない…
-寄付金も寄せられるが牛には足りない…
「こんな風な…こういう斑点です」
「昔はなかったのですか?」
「40年牛を飼ってますが、こういうのは初めてです」
「原因は何でしょう?」
「獣医も皮膚病ではないと言いました」
「皮膚病ではないのに、こういう白斑が出るんです」
「どうしてなのか、私にはわかりません」
「昔から牛を飼ってますが…」
「こんなことは初めてです」
「放射能の影響を考慮せずには、原因は突き止められません」
近所の農家の家畜にも同じナゾの現象が現われている
行政から検査チームが派遣された
その結果 緊急指示が出た
行政から検査チームが派遣された
その結果 緊急指示が出た
「政府は 二度検査を行ないました」
「科学者がたくさん来て何もかも調べました」
「その結果 殺処分せよという指示が出たんです」
「生かしておくと困ることになるから、だから殺処分しろと」
「でも私は殺しません」
「政府が牛が生きていると困るのは、証拠が残るからだと思います」
「だから牛を処分しろと」
しかし汚染しているのは、牛だけではない
井戸川町長もその一人だ
「ちょうど病院を避難中で、患者さんや職員が車に乗ろうとしてました」
「その時 凄まじい爆音がしたのです」
「最初の爆発です」
「直後に灰が降ってきました」
「とても強い放射能だったと思います」
「みんな死ぬのだと思いました」
井戸川さんは死の灰を吸って以来、
喉の痛み 頻発する鼻血 目や胃の痛み 疲労感に苦しんでいる
「でも直接被ばくをした私たちは未だに何の検査も受けていないのです」
「真実を知り きちんと治療してほしいと私は思います」
2011年に福島で行なわれた説明会のビデオを見れば
日本政府が健康被害をどのように扱っているか はっきりわかる
日本政府が健康被害をどのように扱っているか はっきりわかる
「日本政府は非人間的です」
「それがはっきりわかりました」
「私たちはバカにされているのです」
「色々な思いがありますが…非常に激しい怒りを持ってます」
(テロップ)仙台駅 福島原発から100Km
仙台駅
取材を受け付けてもらうのはとても難しい
身の危険につながるからだ
身の危険につながるからだ
「もちろん危険ですよ」
「ヤクザの儲けにかかわるから」
「彼らの商売に影響を与えるから…」
政府は除染をして、住民を帰還させようとしている
そのために何百万m3 もの土を除去するのだ
県内いたる所で土が掘り返される
多くの労働力が必要だ
しかし仕事は危険だ
そこでヤクザの出番になるのだ
そのために何百万m3 もの土を除去するのだ
県内いたる所で土が掘り返される
多くの労働力が必要だ
しかし仕事は危険だ
そこでヤクザの出番になるのだ
「どういうビジネスなんですか?」
「ヤクザは現場の仕事には関係ない」
「ヤクザの手先が人を集めて福島に派遣するんだ」
「どこで? どうやって?」
「借金のある人や失業者が相手だ」
「稼ぐ口があると声を掛けてくる」
「だが実際に給料をもらってみるといくらもない」
「どれくらい?」
「日当四千から七千円」
「その10~20%がヤクザにピンハネされる」
ホームレスは特に好んでターゲットにされる
それにはワケがあると、今井誠司牧師が教えてくれた
彼は昔から仙台のホームレスの面倒を見ている
彼は昔から仙台のホームレスの面倒を見ている
震災後ホームレスの数は、明らかに増えた
震災と原発事故で何十万人が、家財一切を失ったからだ
震災と原発事故で何十万人が、家財一切を失ったからだ
(テロップ 今井誠司・牧師・ホームレス支援者)
「ホームレスは住所も定職もないので、普通の仕事につけません」
「ところが原発産業では働けるのです」
「除染ですとか 原子炉の収束作業です」
「危険で誰もやりたがらないので
一番弱い人間が使われるのです」
一番弱い人間が使われるのです」
ヤクザに雇われた彼らは、下請け会社を通して
危険地域に送られそこで単純作業をさせられる
危険地域に送られそこで単純作業をさせられる
「実際に病気になっても何の証拠も残りません」
「“福島には行ってない”と彼らは言いますから」
「嘘をつかざるを得ないのです」
「福島にいたという証拠は何もない」
「ひどいです」
「金が一番大事で、人はどうでもいいんです」
「金だけの世の中です」
われわれの情報提供者も、ヤクザの手先として働いていたが、
福島での仕事をやめたくて足を洗った
しかし情報を洩らしたことは、非常に危険だ
しかし情報を洩らしたことは、非常に危険だ
「声や顔を出すのは、ものすごく危険だ」
「どんなことが起こりますか?」
「恐ろしい目に遭わされます」
「殺されなかったとしても ―
酷いミセシメに遭うでしょう」
酷いミセシメに遭うでしょう」
「身柄拘束して拷問とか…」
危険な仕事を請け負ったホームレスは、
後に癌で死んでも闇に葬られる
何故こんなことが起こるのか?
(テロップ 新潟県 福島から西方220Km)
福島事故の後は停止されているが、
「現在の再稼動プランでは事故が起こった場合、
銀行も株主も責任を取らないことになっています」
「そのようにプランで決まってます」
「事故が起きたとき犠牲になるのは、またもや住民なのです」
「銀行や投資家が、被害を受けないのならば、彼らはまた危険をおかし、安全確保はないがしろにされます」
「これはモラル・リスク・プランです」
「東電は真実を話しません」
「しかも今まで一切責任を負っていません」
「“コントロールされている”というセリフは、まったく意味を持ちません」
「嘘を繰り返してるだけでなく
対処しなければいけない問題とまったく向き合っていません」
「日本には安全神話がありました」
「日本の原発は絶対安全で、他国のような事故は絶対起こらない」
「それが神話でした」
「今再稼動のための議論を聞くと
彼らが新たな安全神話づくりをしている気がします」
「再稼動を言っている人々は、この風景を見ていません」
「特に安倍首相は何も見ていません」
「恥知らずとはこのことです」
事故原発の持ち主東電は、現場をどのように評価しているのか?
本当に現場をコントロールしてるのか?
“ウソツキだ!”という非難にどう答えるのか?
これらの質問を取材のため、東電に事前送信したところ
インタビュー予定はキャンセルされた…
本当に現場をコントロールしてるのか?
“ウソツキだ!”という非難にどう答えるのか?
これらの質問を取材のため、東電に事前送信したところ
インタビュー予定はキャンセルされた…
《 日本科学者会議の汚染水と除染についての深刻な緊急提言》
<http://peacephilosophy.blogspot.com.es/2014/03/blog-post.html>
<http://peacephilosophy.blogspot.com.es/2014/03/blog-post.html>
大手ゼネコンに代表される主体が除染作業を進めている。
しかしながら除染の実行力を担保する法令、
ならびに実施体制が体系化されておらず、その結果様々な弊害が生じる。
第一は、何を持って除染とみなすのか(定義)、
いかにして除染をするのか(方法)、
除染の効果をどのように検証するのか(評価)、
その統一的基準がない点である。
それ故、不適切かつ不完全な除染が横行し、
地域により除染効果に差が出ている。
第二は、除染計画を策定する際に不可欠な実態把握
(放射能計測とマップ化)が不十分な点である。
放射性物質の分布マップがあれば汚染や環境に即した
然るべき除染方法が選択でき、除染を優先すべきエリアが検討できる。
必要かつ十分な除染の見極めることで
過剰な資本や労働力の低減、仮置き場や中間貯蔵施設の負荷低減を
検討することも必要である。
特に労働資本の投入は除染作業者の外部被曝の低減に直結する問題
であり、除染作業者の人権問題として認識する必要がある。
第三は、除染の実施主体は各自治体であることから、
市町村域を超えた合理的な計画策定や、
専門的対応や判断が困難な事である。
本来、除染は国の責任でやるべきものであり、
人的資源も専門性も限られ、被災地対応に追われる地方自治体の
事業範囲を超えている。
それこそ復興庁などの国家レベルの機関が指導力を
発揮しなければならない。
最後に「除染」は、それ自体が「目的」ではなく、
あくまで生活再建に向けた「手段」である点、
ならびに「除染」は放射性物質という物理的実体に即して
科学的見地からの対応が求められる一方、
極めて社会的・政治的な問題であることを強調しておきたい。
極めて社会的・政治的な問題であることを強調しておきたい。
たとえばガラスバッジによる個人被曝の積算線量は、
除染エリアや避難エリアの縮小を支持するデータとなる可能性もある。
だが依然として高い外部被曝が強いられる地域や個人も少なくなく、
合理的な除染策の検討というものが、
被災者の福祉や健康、ならびに基本的人権を侵すものであっては
被災者の福祉や健康、ならびに基本的人権を侵すものであっては
ならない。
除染の是非は科学的合理性のみならず、
社会的道義性の観点からも十分に議論される必要があり、
二つの観点からの議論の先にしか
二つの観点からの議論の先にしか
被災者の健康と生活の安寧は得られない。
そして除染の計画や実施をもって、
個人が故郷から避難する権利を奪ってはならないこと、
また移住や避難をした人々にとっても、
放射能汚染からの故郷の再生は悲願であることから、
「除染」と「移住」は二者択一の選択とはならない。
真に目指すべきは被災者の生活再建であり、
除染はあくまで手段であって、
除染の実施が被災者救済の最終目標ではないことも強調しておきたい。