腎臓サポートと抗生物質はやめました。


経過を見ているとやはりガンだろうと思います。
昨年は多分6.4キロくらいあった体重が、
8月末に口内の化膿で病院に連れて行ったときには5.7キロになっていて
化膿していたところに腫瘍が出来てきて10月末に病院に連れて行ったときには
5.3キロになっていましたし。

老年になれば人間にも猫にも、ある程度ガンは出来ているものだというので
お迎えの準備を身体がしているのかもしれません。

生命の神秘を強く感じるのは、妊娠、出産の時だけではなく
死の時もきっと強く感じるのだろうと思います。

長年、老人のガンを見届けてきた医者二人の対談本を
図書館で借りて読み、そう感じました。


どうせ死ぬなら「がん」がいい
新書  – 2012/10/9
近藤 誠   (著),    中村 仁一 (著)

内容(「BOOK」データベースより)
がん、そして医療の常識を覆す異色の医師対談。
がんは放っておくと増殖・転移し、痛みにのたうち回って死に至る…という悲惨なイメージは、医療界のでっちあげだった。
20年来、「『がん死』のお迎えは最高。ただし、治療しなければ」(中村)、
「がんの9割に抗がん剤は効かない。患者よ、がんと闘うな」(近藤)と言い続け、
実際に多くの「がん放置患者」の穏やかな臨終を見届けてきた2人が、がんという病、医療の実態、そして人間の死について語り尽くす。


中村仁一先生講演会 『自然死のすすめ』 (動画 1:26:07)
https://youtu.be/rIXXGBz0pUE

講師: 中村仁一 先生     
老人ホーム「同和園」附属診療所所長
日時:2013年5月26日(日) 13:30-15:30


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そして、8月末から飲ませていた抗生物質も止めました。
化膿の腫れではなく、良性であれ悪性であれ腫瘍であることは間違いないし、
抗生物質は飲ませ続けるとすぐ効かなくなってくるし、
肝臓や腎臓にも負担がかかるようなので、
腎臓サポートの療養食にして、腎臓に負担がかかる抗生物質を飲ませていたら
意味がない、という事で、どちらも止める事にしました。


腎臓サポートの食事を美味しく食べてくれるなら、続けようと思っていたのですが、
腎臓サポートの食事はすぐ飽きてしまって食べなくなるそうで、
プリンも3、4日はガツガツ食べていましたが、それ以降はおなかが空いても
腎臓サポートの食事には空腹なのに見向きもしなくなったので、
元のサイエンスダイエット(高齢猫用 11歳以上 下部尿路ケア)に戻しました。


多飲多尿で腎臓機能が老化で弱くなっていましたが、
腎臓だけが問題ならともかく、そうではないのだから、
寿命を少しでも伸ばそうとして、プリンの余生をつらいものにしたくないので
サイエンスダイエットと少しのイリコの食事にしました。
そうすると、目が元気になってきました。


老猫も老犬も、病院に何度も連れて行くようになると
一気に弱ってしまうという話もよく聞きますし、
プリンもそうなりそうだったので、
「もう病院には連れて行かないし、毎日2回も口をあけて抗生物質を飲ませる事もしないよ」
と約束して、ノンビリと余生を過ごさせようと私が決めると、
プリンもシニアとして元気になってきた感じがします。。


妊娠したら人間であれば10カ月の間、新たな命が女性のおなかの中で育まれますが、
もしかしたら老齢の死の場合も、何ヶ月か何年かをかけて穏やかに死ねるように
身体が準備をしているんじゃないかな、と
「どうせ死ぬなら「がん」がいい」の症例を読んで感じました。


きっと生命の神秘が、プリンの穏やかな余生を守ってくれると思います。




またたびをかけた爪とぎでくつろぐプリン

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