政権に批判的な発言をした、しようとする人間に対しては、政権がスキャンダルを流して、その口を封じようとする。一体、どこの国の話かと。そんな恐ろしい国に今の日本はなっているのか。

「官邸の醜聞リーク疑惑、背筋が凍る思い」民進・山井氏
朝日新聞デジタル 2017年5月25日21時03分

 前川喜平・前文部科学事務次官の証言に関して、
前川氏のスキャンダル的なものが首相官邸からリークされ、
口止め、口封じを官邸がしようとしたのではないかという疑惑が出ている。

私は背筋が凍るような思いがする。

政権に批判的な発言をした、しようとする人間に対しては、
政権がスキャンダルを流して、その口を封じようとする。
一体、どこの国の話かと。
そんな恐ろしい国に今の日本はなっているのか。

私は非常に心配で心配でならない。
一言で言えば、安倍1強政治の弊害、おごり、ここまで来たのかという心配をしている。

そういうことの真相解明のためにもしっかりと、(前川氏の)証人喚問をしていく必要があるのではと思う。(国会内で記者団に)












前川氏:「根拠なく赤信号を青にさせられ」官邸の圧力示唆
毎日新聞2017年5月25日 22時03分


「あったことをなかったことにはできない」。

学校法人加計(かけ)学園の獣医学部新設を巡り、
25日に記者会見した文部科学省前川喜平事務次官は「総理のご意向」などと記された文書が実在すると強調した。

「意に反することを言わされ気の毒だ」「黒を白にさせられている」。
異例の会見に臨んだ教育行政の元トップは、古巣の文科省が文書の存在を否定した背景に、政権中枢の圧力があったとの思いをにじませた。

 会場の会議室には、100人を超える報道陣が詰め掛けた。
午後4時ごろ、前川氏はスーツにネクタイ姿で代理人弁護士と入室し、「お集まりいただきありがとうございます」とあいさつした。
時折ハンカチで汗を拭いながらも、約1時間20分間にわたり、よどみない口調で質問に答え続けた。

 文科省が慎重姿勢を示しながら、国家戦略特区を使った獣医学部新設の動きが進んだことについて、前川氏は「まっとうな行政の方針に戻すことができなかった私の責任は大きい。おわびしたい」と謝罪。
「職員は気の毒だ。
十分な根拠なく規制緩和され、本来、赤信号を青信号にさせられた」と述べた。

 総理の意向を示す文書の存在は確認できなかったとした文科省の説明については

「黒を白にするようなもの。
あるものをないと言わざるを得ない状況に追い込まれている」
と指摘した。

 自身の辞職について菅義偉官房長官が「地位に恋々としがみつき、最終的にお辞めになった方」と指摘したことには、
「自分は文科省天下り問題で責任ある立場におり、処分も受けた。
責任を取らざるを得ないと判断し自ら辞職を求めた。地位に恋々としたとか、じたばたしたことはなかった」と反論した。

 内閣府からの文書以外に「圧力」と思われるものを受けたことがあったか尋ねられると、少し沈黙した後、「現時点では理由も含めて答えを差し控える」と述べた。
弁護士を付けた理由を問われると「1人では心細かった」と不安な胸の内を明かした。【近松仁太郎、宮本翔平、平塚雄太】



加計学園>野党、前川氏喚問要求へ 「共謀罪」審議を直撃
毎日新聞 5/25(木) 23:56配信


文部科学省前川喜平事務次官が加計(かけ)学園を巡る文書を「本物」と証言し、
証人喚問に応じる意向を示したことを受け、民進、共産、自由、社民の野党4党は26日に国対委員長会談を開き、前川氏の証人喚問を与党に要求する方針を確認する。

共謀罪」の成立要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の参院での審議を直撃するのは確実だ。

 民進党蓮舫代表は25日の記者会見で
「時の権力者と、権力を支えて仕事をしてきた事務方トップが言っていることが真っ向から対立している。どちらが正しいのか、国会で明らかにすべきだ」と強調。

森友学園問題では籠池泰典前理事長の証人喚問を自民党から求めたことを挙げ、「前川氏は喚問に応じると言っている。与党が拒む理由はない」とけん制した。

  また、共産党穀田恵二国対委員長は会見で
「官邸の最高レベル、総理のご意向という問題が取りざたされているのだから、安倍晋三首相に真相究明を求める(予算委員会の)集中審議が必要だ」と語った。

  参院民進党榛葉賀津也国対委員長は25日、参院自民党松山政司国対委員長との会談で、安倍首相が出席する党首討論参院予算委の開催を要求した。
松山氏は「共謀罪」法案のスムーズな審議入りを意識し、「前向きに検討する」と応じた。
ただ、首相官邸は消極的で、野党と官邸の板挟みとなりそうだ。

  「共謀罪」法案の審議日程はただでさえ綱渡りの状況だ。
与党は5月29日の参院本会議で審議入りし、6月14日にも成立と想定するが、衆院側で1カ月半かかった日程を2週間強でこなすのは極めて困難だ。
6月18日の会期末を控えて喚問や予算委に応じれば、さらに遅れかねない。

自民党幹部は
「首相が矢面に立たされる予算委は開きたくないし、会期延長も野党に追及の機会を与える」と頭を抱えた。【樋口淳也、小山由宇】