豪雨被害で大衆にも露見した安倍政権とマスコミの正体




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助けに行かな 救命4時間、倒れるまでボートこいだ青年


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【写真】脱水症状と疲労で入院していた野村浩史さん
=2018年7月10日午後、岡山県倉敷市美和1丁目、多鹿ちなみ撮影


「あの日」、たくさんのゴムボートが命を救った。

西日本を襲った豪雨により大規模に冠水し、48人が犠牲となった岡山県倉敷市真備(まび)町。

その中で、自衛隊員でも消防隊員でもない男性が、ひとりでも多く助けようと、力尽きるまでこぎ続けていた。

 「生きとったんじゃな」

  倉敷市真備町箭田(やた)の会社員、野村浩史さん(31)は病院で目覚めた瞬間、こう思ったという。
体力が回復した10日午後、退院した。

  野村さんは豪雨が降り続いていた6日夜、自宅に父真示さん(58)、母裕美子さん(57)といっしょにいた。
同午後10時ごろ、真備町地区に避難勧告が発令されたことから、「車がやられたらどうにもならん」と先に高台の公園に避難。車内でサッカー・ワールドカップの中継を見ていた。

  状況が急変したのは7日午前1時ごろ、まだ自宅にいた裕美子さんから、「(水が家の車の)ボンネットまできた、もうダメじゃ」。2時間後には「肩まで(水が)きた」とLINE(ライン)でメッセージが届いた。

  「行かな」。夜が明けると車に積んでいた釣り用のゴムボートに空気を入れ、午前8時に車で自宅近くの土手へ。だがそこでは、一変した街の光景が広がっていた。「まさかこんなことに……」

  雨が降り続く中、ボートで必死に300メートル先の自宅を目指した。
裕美子さんは一足先に市のボートに助けられていたが、周囲を見渡すと、大勢の人が取り残されていた。

  ベランダで胸まで水につかったおじいさん、屋根の上でタオルを振る知人、小さな子どもの姿も。「屋根まで上って待っとって! またすぐ来る」と声をかけ、順番にボートに乗せ始めた。

定員3人。片道10分以上かかる土手までの道のりを何度も往復しながら、動画をSNSに投稿し、知人に応援を求めた。

  目の高さにある電線をくぐり、クギが刺さったがれきを避けて進む。何度も屋根瓦にあたり、ボートに穴が開いたらどうしようと不安がよぎったが、それ以上にさっき無事だった人に万が一のことがあれば、という思いが勝り、オールをこぐ手が止まらなかった。

  救助活動を4時間ほど続けた昼ごろ、手がしびれ始めた。前日から何も食べず、飲み物もほぼない。脱水症状と疲労でろれつが回らなくなり、倒れた。20人ほど助けたが、「まだ残ってる」「行かないと」と口にし続けたという。その様子を見た友人らがボートを受け継ぎ、午後7時ごろまで救助活動を続けた。

  すんでのところで救助された男性(69)は、「あそこから20分ももたなかっただろう。本当にありがたかった」と振り返る。

  野村さんは熊本地震でボランティア活動をし、水や土砂の怖さはわかっていたつもりだった。命は助かったが、「二次災害になってしまった」と反省する。それでも、「一人でも多くの人が助かったなら、本当によかった」とも思う。

  真備町地区では7日、ゴムボートで救助にあたった住民らが、ほかにも複数いたという。(多鹿ちなみ)




西日本豪雨:孤立集落に漁船で水 オカザキさんに住民感謝
毎日新聞2018年7月12日 11時38分

霪  オカザキさん、ありがとう--。
豪雨による無数の土砂崩れで道路が寸断され、断水した愛媛県宇和島市吉田町。
豪雨が明けた8日、思わぬ贈り物があった。生活用水を水槽に積んだ漁船が突然現れ、トイレにも困っていた住民に「恵みの水」を届けたのだ。

漁師の名前は「オカザキ」としか分からない。住民は感謝の念を募らせている。

 宇和海に面した同市吉田町は入り組んだ海岸線の間際まで山が迫り、海沿いに集落が点在する。
6、7日の豪雨で背後の山が崩れ、小学4年の男児ら計11人が犠牲になった。
集落を結ぶ道路が通れなくなり、水道設備も破損して断水が起きた。

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ためられた生活用水をくむ吉田町白浦地区の住民=
愛媛県宇和島市吉田町白浦地区で2018年7月10日午後2時15分、今野悠貴撮影


 
 翌日には市などが給水車による支援を始めたが量は限られ、飲料水が確保できた程度。住民は「洗顔やトイレなどに節約して使ってもすぐに底を突いた。押し寄せた土砂を洗い流すこともできないまま途方に暮れた」と話す。

 善意の水はそんな時に届いた。雨が上がった8日夕、同市吉田町白浦のみかん農家、白砂一博さん(48)、園枝(そのえ)さん(43)夫妻は岸に近づく大きな漁船に気づいた。

 半島を挟んで南に10キロ近く離れた、宇和島湾に浮かぶ九島(くしま)の船だった。
水槽に満杯の水を積んでおり、真珠養殖に使う大きな容器や子供用のビニールプールに移し替えられた。乗っていた漁師数人に尋ねると、白浦地区に友人がおり「恩返し」という。1人は「オカザキ」と名乗ったが、水を届けるとすぐに出港した。

 宇和島市では9日以降、最高気温が30度を超す暑さが続く。水くみ場にはひっきりなしに住民が訪れ、女性は「顔が洗え、さっぱりした」と表情も晴れやか。白砂さんは「いつか、直接お礼が言いたい」と話している。【今野悠貴】