都知事選 「目先の経済追う歴史的過ち」東海村前村長が批判、また宇都宮氏に「脱原発票が分裂した二〇一二年の衆院選のように悲しませないでほしい」と訴え細川氏への一本化を要請したことを明かした。

 
都知事選「目先の経済追う歴史的過ち」東海村前村長が批判
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014021102000133.html
 
首都圏唯一の原発日本原子力発電東海第二原発が立地する
茨城県東海村の前村長村上達也氏(70)は、
九日投開票された東京都知事選で脱原発を訴えた細川護熙(もりひろ)、宇都宮健児両氏が敗れたのを受けて、
本紙の取材に
「極めて残念。東京都民は目先の経済だけを追い、
歴史的な大きな間違いを犯した」と強い口調で批判した。
 
「都民は東京電力福島第一原発事故を忘れ、
平和憲法の精神を壊そうとする安倍政権を支持した。
東京が日本を駄目にしていく」とも述べた。

村上氏は「脱原発をめざす首長会議」の世話人を務める。
都知事選では、同じく脱原発を訴えた宇都宮氏を「脱原発の正統派」
としながらも、
「好き勝手しようとする安倍政権の暴走にブレーキをかけるには、
勝てなければ意味がない」と
細川、小泉純一郎両氏の元首相連合を支援した。

 
宇都宮氏に「脱原発票が分裂した二〇一二年の衆院選のように
悲しませないでほしい」と訴えるメッセージを送り、
「歴史的な決断」を求めて、
細川氏への一本化を要請したことを明かした。

今後の国のエネルギー政策について、
「師匠(である小泉氏)を倒した安倍首相は、もう怖いものなしだろう」と、
なし崩し的な原発の再稼働を憂慮する。
 

村上氏は東海村の村長を四期務め、昨年引退した。
 
在任中の福島第一原発事故で、脱原発の姿勢を明確に。
 
二〇一二年四月、「脱原発をめざす首長会議」の設立に加わり、
地元首長としては異例とも言える廃炉の主張を通した。
(林容史)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水口 健司 (脱原発に1票) ‏@KenjiMizuchi  · 2月13日 
今後を考える上で共産党
もはや仲間と考えるべきではないという意見です。
 
むのたけじ氏が一本化の記者会見で、
ここで一本化をしないなら左翼は終わりだと言いましたが、
 
戦争阻止や再稼働阻止に関して
それほど今後の流れを左右する大事な選挙だったという事です。
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
99歳元記者吠える「安倍内閣くつがえす」~ジャーナリストら会見:
特定秘密保護法廃止と安倍政権退陣を求め14日、
報道関係者らが日本記者クラブ(東京­・千代田)で記者会見を開いた。
 
秘密保護法の強行採決や、原発再稼動、改憲の動きに対­して
危機感を強め、
安倍政権に対抗するための国民運動を幅広く呼びかけた。
 
会見したのは、作家の落合恵子さんをはじめ、
報道やメディア関係者16人。
 
今年99歳­になった朝日新聞社の元記者むのたけじさんは、
「なんとしても安倍内閣の企みだけは­根底から覆す。
国民全体に自分自身の問題として広める運動をやっていく」と
語気を強めた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
浅井久仁臣 ‏@asaikuniomi · 2月13日
毎日新聞記者が細川護煕氏にインタヴュー。
戦後、これほどの品格を、
そして情熱を感じさせる政治家がこの国にいただろうか?
 
 
 
イメージ 1
 
絵筆を手に語る細川護熙元首相。
棚には日本画の顔料が並ぶ。
「晩節を汚した?どう言われようと結構ですよ」
=東京都港区で10日、須賀川理撮影

 
 
 
「矢でも鉄砲でも持ってこい!」。
身もすくむ寒風吹きすさぶ中、悲壮感さえにじませ、
東京都知事選で叫んだ細川護熙(もりひろ)元首相(76)。
 
織田信長よろしく「桶狭間」の勝ち戦とはならなかったが、
同志・小泉純一郎元首相(72)との「脱原発」の戦いは
まだまだ終わらないらしい。
 
次なる一手を聞いた。【鈴木琢磨
 
 
 
◇安倍政権の戦前回帰が心配小泉さんとの連携、これからも
 
 
投開票の翌10日、細川さんは東京・竹芝にある倉庫にいた。
棚に顔料の入った瓶がいくつも並び、
手にはマイクならぬ絵筆を握っている。
 
 
 
 
「ここ、アトリエとして借りているんです。
奈良の薬師寺から頼まれているふすま絵が気になって。
シルクロード敦煌バーミヤンなんかの天女や飛天などを参考にして。80枚を3年でね。
さすがに朝はお礼の電話をかけ続けてましたが、
一段落したので飛んできたわけです」
 
 
いやはや、「殿」は違う。
無数のカメラのフラッシュを浴びながら敗戦の弁を語ったばかり。
しかも3位に甘んじ心中、じくじたるものがあるはずだが、
さばさばした顔をしている。
 
 
 
「気負った感じはありませんなあ。ふすま絵師に戻っただけです。
むろん、戦うからには西郷隆盛西南戦争
政府に異議申し立てした気概でやりましたよ。
 
勝っていれば、原発再稼働は止められた可能性はあるが、
投票率が低いなか、宇都宮健児さんと合わせた反原発票が
舛添要一さんと互角までいった。
安倍(晋三)政権がひるむ状況はつくれたんじゃないかと思いますよ」
 
 
ひるんでないでしょ、と突っ込むと、熱いほうじ茶をすすり、苦笑いした。
 
 
「そうかもしれませんなあ」。
 
 
なんだか「殿、ご乱心」の気迫までしぼんだような。
 
 
いや、心は静かですよ。
いつまでも乱心してたら、消耗しますし。
ただ、脱原発は文明の転換を求める戦いです。
日本人の生き方の問題です。
ずっと訴えていかなくちゃいけない。う
ねりをもっともっと大きくしないと。
 
小泉さんもまったく同じ思いです。
会見前、小泉さんから、オレも行くよ、と申し出があったんですが、
私の選挙ですから、と遠慮しました。
 
それで自筆のメッセージが届いたんです。
しばらくしたら小泉さんと会って、
これからのことをじっくり話すつもりです。
選挙中は2人で飯さえ食ってませんからね」
 
 
世俗を離れ、ふすま絵を描きつつ、
脱原発を唱え、安倍政権と対決していく、
 
どんな秘策が?
 
 
「それを考えているんです。
2人がどう連携していくかを。
お互い一匹オオカミ、
群れるのはきらいなたちだから、
国民運動とかそんなことはしないし、新党もありえない。
 
ただ小泉さんはこんなことで引き下がる男じゃない。
演説をそばで聞きながら、
不条理に本気で怒っているのが伝わってきた。
 
小泉さんといえば、私が首相就任会見で
『全体としてわが国の行為の中に侵略的行為があったことは
否定できない』と述べたとき、
真っ先に飛んできて『いいこと言ったな。その通りだ』ってね。
 
わが与党8党・会派にすらそんな人誰もいませんでしたよ」
 
 
細川さんを追いかけながら気づいた。
序盤こそ「脱原発」を中心に訴えていたが、
中盤以降、だんだん憲法集団的自衛権アジア外交
それにNHKの人事など安倍政権そのものにモノ申すようになっていく。
 
 
 
 
「むちゃくちゃですよ。
とりわけNHKの問題はひどい」。
 
 
 
穏やかなふすま絵師に似合わぬ険しい目になった。
 
 
「経営委員の百田尚樹(ひゃくたなおき)って作家が
応援演説で口にしたらしいね。
私をはじめ他の候補を人間のクズだって。
あきれた。品がなさすぎます。
 
籾井勝人(もみいかつと)会長も
従軍慰安婦はどこの国にもいたと言った。
そういう人たちが安倍さんのお友達なんだから。
この国がどうなるのか、心配でたまらんですよ。
戦前に回帰しているんじゃないですか」
 
 
選挙中、細川さん、こもっていたホテルに1通の手紙を張っていた。
アユ釣りの師であり、陶芸の師でもある京都の小児科医、
加藤静允(きよのぶ)さん(77)が出馬表明直前に送ったもの。
 
大老をお勤めになった方が、
今更江戸町奉行をお勤めになることは無いでしょう>。
 
どんな人か、私は「京都最後の文人」と称される加藤さんを訪ねた。
 
「出るなら、奥さまがええ、とたしなめるつもりでしたが、
気持ちはようわかるんですわ。
あの手紙のあと、もう1通、書きました。
通ったにしても、通らへんにしても、
結果にかかわらず心からお祝いできるようなものごとは
世の中にあんまりないもんですなあ、と。
すべて欲で動く時代、
理不尽に立ち向かわはったのは偉いです」
 
 
戦い終わってなお、細川さんが都知事選に立候補した理由が
今ひとつふに落ちない。
 
「日に3回、あまりいやな思いをせんと飯が食え、
ほんの少しひとのために働けたらええ」が口癖の加藤さん、
小さな診療室でぽつぽつ語った。
 
 
「かれこれ20年来のお付き合いになりますかなあ。
僕も細川さんの立場なら、やってたかもわからん。
いつもは政治なんかやめときやと言うているんですが。
そもそも脱原発で知事選は無理ですわ。
でも声をあげずにおれんのでしょう。
陶芸なんかやっていると、静かな人間と見られがちですが、
むしろおかしなことに遭遇すると、精神に落差が生まれ、
エネルギーになるんです」
 
 
瀬戸内寂聴さん、梅原猛さん、吉永小百合さんら
そうそうたる顔ぶれの応援団がついたが、
心の支えは加藤さんだったのか。
 
細川さんはうなずく。
 
 
「ええ、清貧に生きておられる、その姿に学ぶところが多くて。
医は仁術みたいな昔かたぎの先生です。
書の鑑定眼もあり、
京都の老舗カバン屋の相続をめぐる裁判では、義憤にかられ、
寝る間も惜しんでニセの遺言状を見破り、
逆転勝訴に導いたこともありました。
いつもは静かにロクロを回しながら、世の不正に黙っていられない。
加藤さんの生き方に教えられてばかりです。
今度の都知事選、私の思いの奥底までお見通しでしょう」
 
 
ところで、選挙中から違和感があった。
 
細川さんの髪が黒々していたからである。
 
 
「アハハ、娘らが染めろってうるさく言うもんで。
でも、76歳にもなって白髪がないほうがおかしい。
いやだなあと思ってたんです」。
 
敗北したから、いっそ、丸坊主に?
 
 
「細川家中興の祖、細川幽斎(ゆうさい)も
剃髪(ていはつ)してましたからね。
 
いや、外見はどうだっていい。
幽斎は生涯64たびですよ、戦の数が。
それこそ毎日、毎日が戦でした。
それでいて、源氏物語の大家であり、
古今和歌集の継承者でもありました。
時間が足りないなどと言い訳してはいられません。
幽斎の子、忠興(ただおき)のよろいの脇の下には、
槍に突かれて開いた大きな穴が残っています。
 
ふすま絵も描き、脱原発の戦いも続けていかなければ、
先祖に申し開きできません」
 
 
ちょっと照れくさそうに髪をなでた。
 
 
最後にもう一度だけ念を押した。
また小泉さんと一緒に戦うんですか。
 
「私自身が選挙に出るのはこりごりですが、
戦前に回帰しようともくろんでいる人たちが
いつまでも枕を高くして寝ていてもらっては困るのでね」。
 
ダブル元首相の逆襲が始まろうとしている。

2014年02月13日 20時04分