現代の「子供に関する認識」の間違い ~ エンデの文明砂漠より
現代の子供に関する考え方には大きな間違いがあると思います。
それは生まれ落ちた子供は、いわば空っぽの袋であって、
そこに何か詰める作業が早ければ早いほど、
のちの中身は増えるというものです。
『エンデの文明砂漠』
また、「エンデの文明砂漠」より5つの言葉を。
その試験地獄では、子供はひっきりなしに
自分の有能さを証明せねばならず、
ひたすら詰め込まなければならないのです。
このことは将来悲惨な結果を呼ぶことになると思います。
このままではノイローゼ患者世代を育て、
彼らは、他の世代の人間以上の知識も教養も
身につけられないのではないでしょうか。
私たちが今行っていることの、恐ろしい結果の大部分は、
私たちが生きている間に経験することはないでしょう。
だからこそ私たちは、そのことに無頓着なのです。
私達は、現実の経済及び工業生産が、
常に成長し続けるように強制することがないお金のシステムを
得なければなりません。
現状の経済が、常に成長し続けること、
しかも毎年最低3~4%の成長率があってこそのみ
存在し得るものであるということは、私にはほとんど信じ難いことです。
私にとってファンタジーとは、新しい観念を形成する、
または、既存の観念を新しい関連形態におく人間の能力なのです。
その意味では、私たち現代の人間にとって、
具体的なファンタジーを発達させることほど必要なものはないのです。
私の本は、つまるところこの内世界の破壊問題を取り扱っています。
言葉を変えて言えば、価値の喪失です。
美的価値にせよ、倫理的価値あるいは宗教的価値にせよ、
今日の文明はこれらの価値を破壊していったのです。
エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論
(アインシュタイン・ロマン)
エンデはアインシュタインの学問的な業績の価値を十分認め、
個人批判をするつもりはないことを強調した。
しかし“文明砂漠”を生み出した科学的なものの考え方を
エンデの遺言 根源からお金を問う 1
Ende`s Last Will 1/6:
Ende`s Last Will 2/6:
Ende`s Last Will 3/6:
Ende`s Last Will 4/6:
Ende`s Last Will 5/6:
Ende`s Last Will 6/6 (End):