福島原発事故が起こってから、嘘がつけなくなった。

 
人は、自分の死を前にしたら
きっと、嘘がつけなくなると思う。
 
体裁を取り繕うことなく
ホンネを叫ぶだろう。
 
 
 
 
山崎豊子さん原作のドラマ、「白い巨塔」の最終回で
死を前にした財前教授は、
自分の欲の為に付き合っていた鵜飼教授を睨み付け
「用はない。あっちへ行け。」と言います。
 
そして「母さん。」、と。
 
財前教授が人前では決して見せなかったけれど、
いつも、心の奥深くで愛していた母親を呼びます。
(37分頃) 
 
 
白い巨塔 第31回 田宮二郎版 終章 
 
 
 
 
 
 
福島原発事故が起こったとき、
私は、1週間位は心臓がドクドクしていました。
 
大阪では、昨日と変わらない風景だったけれど、
私にはもう、同じ風景ではありませんでした。
 
 
そして確信しました。
今から5年で、日本の利権構造が崩れるか、
日本そのものが破綻するか、
どちらかだ、と。
 
 
3年過ぎた今、
その直感は間違っていなかったと
日々のニュースを見て思います。
 
 
チェルノブイリ事故では、即時、国家が先頭に立ち、
石棺して、放射能の拡散をくい止めました。
 
 
しかし、日本では、いまだに垂れ流し状態です。
汚染水だけではなく、様々な形で汚染は蓄積し続けています。
 
 
そして、日本は国家として
「何事もなかったこと」を印象付ける為に
「今までと同じようにすること」に全力をあげています。
そして、それをマスコミがバックアップしています。
NHKなどは、その筆頭も筆頭です。
 
 
しかし、汚染は日々、蓄積し、
そして「なにごともなく、今までと同じように生活すること」を
推し進める日本という国のために
汚染物質は流通し、全国に拡散し、濃縮しています。
 
 
汚染が高い食品は、無理やり食べさせられる所に
積極的に回されている為、刑務所などで体調不良が増えています。
そして病院と、学校給食にも多く出回っています。
 
 
何故ここまでするのか、というと
「今までどおり」にしなければ、日本の利権構造が崩れるからです。
 
 
だから利権構造側の組織にいる人間は
組織防衛の為に、放射能汚染を「なかったことにする」ことに
全力をあげているのです。
 
 
日本の利権構造が残ったとしても、
東電や日本政府が、福島原発事故を収束できるのであれば
傍観することもできます。
 
しかし、彼らにはその能力がないのです。
 
だから、ひたすら隠し、「なかったことにしよう」としているのです。
 
 
それでも、汚染は日々、蓄積し続けます。
現実逃避しても、日々、蓄積し続けます。
 
 
本気で解決しようとすれば、第3者機関を入れなければなりません。
世界の智慧も結集しなければなりません。
 
 
そうすれば、蜘蛛の巣のように、末端の組織まで繋がりあうことで成り立っていた
日本の利権構造が崩れてしまう。
だから、いつまでたっても、収束の能力がない東電に、国は丸投げしているのです。
 
 
 
「国破れて山河あり」という故事がありますが、
日本は1945年に敗戦しても、山河は残りました。
 
しかし、放射能汚染を収束できなければ
山河を失ってしまいます。
 
 
原発反対の人たちがよく、「子供を守れ」と言っていますが、
それは、いくら子供の為にお金を残したとしても、
汚染されていない山河を残せなければ
子供たちが生きていくことは出来ないからです。
 
 
国やマスコミの、「今まで通りにしましょうキャンペーン」の為に、
目の前にある風景は、原発事故前と変わっていないように見えるかもしれないけれど
イムリミットは刻一刻と近づいています。
 
 
原発事故以降、私の目には、日本が生死の境をさまよっているように見えています。
 
 
だから、もう嘘をつくことが出来なくなってしまったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
地震と日本の原発
東京大震災ブログ:2013年9月5日木曜日
 
まず、この写真を見て欲しい。
モダンアートではない。これは除染の際出た汚染土。
それを袋詰めしたバッグの山。際限なく溜まってゆく。
 
イメージ 1
 
 
 
こちらの写真は汚染水タンク。こちらもどんどん溜まっていく。
イメージ 2

 
さらに、下図でわかるように日本の54基の原発使用済み核燃料プールは、
あと10年もするとどこも満水になる。
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
ドイツのシミュレーションでは福島の汚染水で太平洋は終り
カレイドスコープ Wed.2013.08.21  
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2309.html
 
イメージ 4
 
上の画像は、ドイツのキールの海洋研究所(GEOMAR)が
2012年7月6日に発表した福島第一原発からの放射能汚染水の
海洋拡散シミュレーション。
左上の「891」という数字は、海洋に漏れ出してから経過した日数。
つまり今日。
 
イメージ 5

上は2,276日目の太平洋の汚染状況。
今から3~4年後には北米大陸西海岸すべてが
高い濃度の汚染水で覆われることを示しています。
しかし、東電は、キール海洋研究所が前提にしていた数字より、
ずっと高い濃度と、ずっと多い量の放射能汚染水が、
3.11直後から太平洋に流れ出していたことを
選挙が終ってやっと認めたのです。
このキール海洋研究所のシミュレーションは、
「まだまだ楽観的」だということです。

世界は日本の責任を追及するだろう
 
 
 
 
 
 
本澤二郎の「日本の風景」
(1385)2013年08月30日
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52045186.html
 
 
原発で亡ぶ日本>
  
福島東電原発が惨憺たる状況に陥っていることが、
もはや素人でも明らかになっている。
 
大量の放射能汚染水垂れ流し一つとっても、目途が立っていない。
廃炉への手立てとなると、お先は真っ暗だ。
使用済み核燃料の処理となると、
もはや雲を掴むような話しのレベルだ。
 
日本は、どう転んでも54基の原発によって、
亡びる運命にあるのであろう。
 

 
 
<核は偉大な自然の破壊者>
  
1昨日、埴生の宿のナツメの木に、実がなっているのを見つけた。
無肥料・無農薬であるが、それでもしっかりと実を付けていた。
細い枝を切り取ってみると、同じ枝の実にも大小がある。
  
似ているが、そっくり同じものはない。
人間の顔形と同様なのだ。
中には虫がついて、既においしそうに食べられている実もある。
 
1個のナツメの実でも、沢山の小さな虫たちにとって
何日も生きられる。
小鳥はそんな虫や実を食べて生きるのだろう。
人間の独占物ではないのだ。
  
ナツメに限らない。
隣の柿の木でも、同じような様子が見受けられる。
これも無農薬の成果である。
  
 
それにしても、自然は偉大である。
太陽系の地球の偉大さといってもいい。
季節ごとに、多くの動植物を育んでくれる力があるのである。
 
人間の独占物ではない。
生き物全てが共存できる環境にある。
実にすばらしい。
 
しかし、人間の一部に勘違いしている者たちがいる。
生産を上げようとして、化学肥料や農薬を強要する輩だ。
 
科学万能を信じる輩の最たるものが、
地球を破壊する核に手を出している。
大地と海洋と大気・生き物を抹殺する破壊者の核である。
人間がコントロールできない核である。
  
日本はこの悪循環にはまり込んで、身動きが取れなくなっている。
 
 
<東電福島は永遠に収束しない>
  
広島と長崎の被爆実態を隠し続けてきた占領軍と日本政府の
不条理は、深刻かつ重大な戦争犯罪である。
 
その先に「核の平和利用」という神話が作られた。
過去を反省しない財閥や国家主義者らによって、
原子力ムラが形成された。
  
 
3・11巨大地震によって原発は破壊され、
コントロールが効かなくなって炉心が溶けると言うメルトダウン
さらに抜け落ちるスルーへと突き進んでしまった。
 
 
過去に例はない。
  
スリーマイルやチェルノブイリどころではないのだ。
 
「このままでは永遠に収束しない」という本
福島原発の真実」(東信堂)をまとめて出版した。
  
 
2年以上も経て事態の深刻さが世界に流布、大騒ぎになっている。
 
「東電では対応できない。政府が前面に出る」などという発言を、
安倍は原発売り込み先でも繰り返している。
茶番もいいところだ。
 
それでも、狂気のナショナリスト安倍内閣を批判しない議会と
新聞テレビの日本なのである。
 
 
 
<嘘と隠ぺいに限界>
  
思えば3・11から2年半近く、政府と東電は嘘と隠ぺいを重ねてきた。
それを批判出来ない新聞テレビだった。
 
 
3・11から2カ月も経って、ようやくメルトダウンという
驚愕すべき事実を公表した。
炉心溶融がどういうことか、というわかりやすい説明は決してしない。
 
科学的数値をひけらかして、人々を煙に巻いている。
 
東芝製の3号機は核爆発だというのに、
現在に至っても政府も東電も「水素爆発」だと嘘をついている。
新聞テレビも追随している。
監視・批判は皆無のメディアだ。
  
 
健康に生きるためには、首都圏から離れる必要がある。
しかし、そうした対応はしない。
反対に「東京でオリンピックだ」とわめいている政府・東京都である。
 
 
現実を放棄しているナショナリズムの日本。
亡国へとまっしぐらだ。
  
 
さすがに、こうした嘘と隠ぺいも限界に近付いてきている。
ドイツ人は即座に反応して、人類に警鐘を鳴らしている。
それが世界へと波及しているのにだ。
 
 
 

<核と共存できない地球の生き物>
  
安倍がいくら「原油は枯渇している。原発で」と中東で叫んでも、
現地の住民は納得しない。
 
トルコやインドでも反原発のうねりが拡大している。
中国でも。
当り前であろう。
時代は21世紀なのだから。
  
 
自然の猛威に対応できるような原発建設は無理である。
そもそも地球の生き物は、核と共存することは出来ない。
 
 
太陽・空気・風さえあれば、
大地も海洋も元気に生き物を育んでくれる。
 
人間は核に手を出してはならない。