美味しんぼ原作者 『今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。』

 
美味しんぼ原作者“過激”予告
「鼻血ごときで騒ぐ人は発狂するかも」。
 ニコニコニュース
2014年5月4日(日)15時44分配信
 
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人気マンガ「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏が5月4日、
ビッグコミックスピリッツ」22・23合併号に掲載された
「福島の真実篇」が物議を醸していることについて、公式サイトで言及。
 
まだ続く同篇が今後さらに「はっきりとしたことを言っている」と予告した上で、
すべて掲載が終わってから本格的な反論をすると“宣言”している。

 
この騒動は、現在発売中の「スピリッツ」22・23合併号に掲載された
「福島の真実篇」において、
東京電力福島第1原発など福島県を取材のため訪れた主人公・山岡士郎らが
鼻血を出す描写があり、これが風評被害を助長するのではないかとの指摘が相次いだもの。
 
作中には前双葉町長の井戸川克隆氏も登場し、
「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と発言、
ネットを中心に炎上状態となっていた。
 
 
こうした猛批判を受け、「スピリッツ」編集部は公式サイトで見解を発表。
「鼻血や疲労感の表現は、綿密な取材に基づき、
作者の表現を尊重して掲載させていただきました」とし、
「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図は無く、
取材先の皆様の実体験や作者の実体験について、
作中登場の実在の医師に見解を問う展開となっております」と説明した。
 
また、風評被害を助長するのではないかとの指摘には
「そのような意図はなく、すでに掲載済みの『美味しんぼ』作中でも、
きちんと検査が行われ、安全だと証明されている食品・食材を
無理解のせいで買わないことは、消費者にとっても損失であると述べております」と否定。
 
そして5月19日発売の25号および同誌の公式ホームページに掲載する特集記事で、
識者の見解や批判を掲載すると発表している。
 
 
そうした状況の中で発信された、雁屋氏の言葉は次の通り。
 
※※※ ※※※ ※※※
 
反論は、最後の回まで,お待ち下さい
 
美味しんぼ 福島の真実篇」、その22で、
鼻血について書いたところ、
色々なところで取り上げられて
スピリッツ編集部に寄れば、「大騒ぎになっている」そうである。
 
 
私は鼻血について書く時に、当然ある程度の反発は
折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった。
 
 
で、ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、
美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。
その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、
鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。
 
今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。
 
 
私は自分が福島を2年かけて取材をして、
しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことが
どうして批判されなければならないのか分からない。
 
真実には目をつぶり、
誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。
 
 
「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」
などと書けばみんな喜んだのかも知れない。
 
今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。
 
私は真実しか書けない。
自己欺瞞は私の一番嫌う物である。
 
きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、
他のメディアでいくらでも流されている。
 
今の日本の社会は
「自分たちに不都合な真実を嫌い」
「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。
 
美味しんぼ」が気にいらなければ、
そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。
 
 
本格的な反論は、その24が、発行されてからにする。
 
 
※※※ ※※※ ※※※
 

(著:Narinari.com編集部)
 
 
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RT:愛理 ‏@Elly617  · 5月9日 
大阪のがれきの健康被害の件まで描いちゃってるわ
 
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RT:claudia ‏@milkyclaudia  · 12月31日 
美味しんぼ25巻(確か90年代)
イタリアパスタでチェルノブイリ原発事故に言及。
スパゲティやピザ生地に使う小麦粉、トマト、チーズ。
生物濃縮。
「一つ一つの食べ物の放射能値が小さくても、体内に蓄積されて結局放射能値は大きくなる」徹底的に説明されてる!
 
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大量の鼻血、下痢、倦怠感... こどもに体調異変 ~福島・郡山
子に体調異変じわり 大量の鼻血、下痢、倦怠感 「放射線と関係不明」 原発50キロ 福島・郡山は今
 
 

原発50㌔福島・郡山は今 大量の鼻血、下痢、倦怠感...
放射線と関係不明」
子に体調異変じわり
収束のきざしさえ見えない福島第一原発の事故。
放射線汚染の範囲は拡大し、避難区域の外側でも、
子どもの健康被害を不安視する声が目立ち始めた。
しかし体調不良と放射線の関係には分からないことが多い。
それだけえに親たちは疑心暗鬼で苦しむ。こどもを守るために
今、できることとは (出田阿生)
 

「上の子が一週間くらい毎日大量に鼻血が出続けていたので心配で...。
 下の子も、時期は違うけれど、やはり一週間くらい鼻血が出て」。
思い詰めた表情で母親(三九)が、医師に相談していた。
  

NPO法人チェルノブイリへのかけはし」が十二日、
福島県郡山市で開いた医師による無料問診会。
放射線被害を心配する親子連れ計五十組が参加した。
同市は福島第一原発から約五十㌔。
  
 
この親子の場合、震災後いったん埼玉県内に避難したが、
三月下旬に郡山市に戻った。すると小学校一年の長女(六つ)が、
四月上旬から三週間、鼻血が出続けた。
このうち一週間は両方の鼻から大量に出血。
耳鼻科で診察を受けたが、「花粉症では」と言われた。
「花粉症なんて初めて言われたし、普段は滅多に鼻血を出さないんですけど...」と
母親は言う。
長男(二つ)も四月下旬から五月に鼻血を出し続けた。
  
 
診察した小児科医の橋本百合香さんは
放射線被害かどうかは判断できないが、
ひとまず小児科で血液検査をして白血球を詳しくみてもらって。
記録を残すことが大事」と助言した。
  
 
母親によると、小学校ではクラスの一割が避難していなくなった。
次々と児童が転校するので、新入生には出席番号がつけられていない。
放射性物質が濃縮されやすい牛乳を給食で出すかどうか、
学校ごとに対応が異なる。
「うちは保護者の選択制。娘が仲間外れにされたくないというので、
今は飲ませてます」
 
 
福島市から四カ月の長女咲空(さくら)ちゃんを連れてきた平中昭一さん(四十)は「症状は出ていないが、二十四時間不安で、外出を一切させていない。
自衛といってもどうしたらいいのか」と苦悩の表情。
生後、他人をほとんど見たことがないという咲空ちゃんは、記者が近づくとおびえた。
  
 
問診会場近くの植え込みで、放射線測定器をかざすと、
毎時二・三三マイクロシーベルトの値を示した。
地面から離すと一マイクロシーベルト台に下がる。
郡山市内の十二日の最大値は一・三八マイクロシーベルト
 
東京都内で計測された同日の最大値が〇・〇六三五マイクロシーベルト
約二十二倍だ。
 

市内の最大値は三月十五日の八・二六マイクロシーベルトで、
五月中旬からは一・三マイクロシーベルト前後で推移している。
  
 
文部科学省では三・八マイクロシーベルトが計測された学校では
屋外活動を制限するとしているが、
一方で年間の積算線量の子どもの上限値を一㍉シートベルトから
二〇㍉シートベルトとしている。
これは毎時一・三マイクロシーベルトの場所で一年間暮らせば十分に到達してしまう値でもある。
  
 
「医者や学者も言うことが違い、避難の基準が分からない。
飯舘村は一カ月も放射能を浴びさせて、値が低くなってから避難させた。
国も県も信用できない」。
長男(六つ)を連れた母親(四〇)は、こう憤る。
自宅は新築。避難して経済的にやっていけるのか、何年後に戻れるのか...。
費用や子どもの心に与える影響を考えると踏み切れない。
 

毎時線量(マイクロシーベルト)と年間積算線量(㍉シートベルト)
 毎時1.3マイクロシーベルトの場合、これに8760時間(24時間×365日)をかけた1万1388マイクロシーベルトが年間積算線量。
単位を直すと11.388ミリシートベルトとなる。
「9をかけてマイクロをミリに直す」と覚えると簡単におおまかな年間積算量が分かる。
 
 
 
 
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大阪がガレキ焼却関連で「美味しんぼ」に抗議しているので、
当時、大阪おかんの会が集めた症例報告を再掲載。
 
86例鼻血も報告はあります。
 
症例総数1,505/報告人数806名
=1.87(一人あたりの平均発症数)
 
① 喉の異常・咳・痰…554
② 鼻の異常…鼻水・痛み181+鼻血86=267
③ 眼の痛み・かゆみ…263
 
 
この報告が全てではないけど、
こうした声を全て無視し続けて、燃やし続けたのは、大阪市
 
その元凶は、今は崩壊目前の「大阪維新」と張子の虎の橋下市長。
彼らのミスが健康被害を招いた場合、
その罪は汚染している自治体よりも遥かに重い。
 
非汚染地ですから、大阪は。悪魔の所業。
 
 
 
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松本人志美味しんぼ」問題に持論
 「作品はみんなで作るもんじゃない」
[ 2014年5月11日 10:51 ]

 
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(50)が11日、
フジテレビの報道番組「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。
 
漫画「美味しんぼ」に描かれた福島第1原発を訪れた
主人公らが原因不明の鼻血を出す描写が
物議を醸している件について持論を述べた。
 
 
松本は「美味しんぼ」の描写に
非難が相次いでいることについて、
「最近、すぐみんな抗議する」と近年の風潮に広げて
話題を展開。
 
政治への抗議は当然としながらも、
この件については
「作品やから。みんなで作るもんじゃない。
作者のものであって、周りが抗議したって…
外部の人間がストーリーを変えろとかいうのは、
ちゃんちゃらおかしい」
と批判によって作品の内容を変えようとすることへの
疑問を呈した。
 
 
自身も映画監督として活躍しているだけに
「これに関しては漫画家さんが神、
映画に関しては映画監督が神なんですよ」と
芸術作品は作者の側に“表現の自由”があると主張。
 
「周りがごちょごちょ言って変えろとか言うのは神への冒とく」
と続けた。
 
 
問題の描写は、小学館漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の4月28日発売号に「福島の真実編」として掲載。
雑誌発売後、「風評被害を助長する内容ではないか」
などと同誌編集部に批判が寄せられていたことが判明した。
 
 
これを受けて原作者の雁屋哲氏(72)は
今月4日に更新したブログで
「ここまで騒ぎになるとは思わなかった」と感想を述べ、
 
続編で「もっとはっきりとしたことを言っているので、
鼻血ごときで騒いでいる人たちは発狂するかもしれない」
と同氏が取材した福島の姿を描き続けることを
宣言していた。  
 
 
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舩橋淳さん(映画「フタバから遠く離れて」監督)のコメント
 
【「美味しんぼ」の鼻血問題:敵を見誤ってはいけない】
 
美味しんぼ」の鼻血問題について、
双葉町や僕の知っている方々も巻き込まれて
物議をかもしているので、僕の意見を表明したいと思う。
 
 
騒ぎだけがヒステリックに大きくなっているので、
まず事実関係をちゃんと把握する必要があると思い、
美味しんぼ」の第604話や、
単行本第110巻「福島の真実」を読んだ。
 
 
感想としては、地に足の着いた直接取材に基づく、
一次情報としての現実描写であるということ。
その冷徹で忠実な客観性は、殆どドキュメンタリーのそれである。
 
 
福島の農家がいかに安全基準をちゃんとクリアすることに苦心し、
おいしい農産物を売ろうとしているかを活写している。
 
 
さらに第110巻では、業者の買い控えにより
財政的な苦境に陥っている農家を描き、
その真の原因は、福島第一原発から今も漏れ続けている
放射性物質であると、
山岡士郎海原雄山らキャラクターの弁を借り、
痛烈な批判をしている。
 
 

 「福島の真実」全編を読むと、
福島の豊かな食文化に対する畏敬の念と愛情、
それを育んで来た土壌・自然が失われてしまったことへの嘆きが
痛切に描かれている。
 
そして、そんな状況を引き起こした東京電力
何も有効な策を打ち出せずにいる行政に対する
原作者・雁屋氏の憤りがひしと伝わってくる。
 
 
福島の人々を貶めようとする意図など全くないのは一目瞭然。
 
むしろ、その逆であり、
全編が福島への愛情で貫かれていることを、
この件について意見する人間はまず自分の目で確かめて欲しい。
 
 
その後、双葉町役場と話してみた。
ここ数日、役場に電話が殺到したそう。
 
本当に「鼻血の事実があるのか」
「そんな話はきいたことないのに、勝手に広めていないのか」
などの苦情が多かったそうだ。
 
 
だから、町としてもちゃんと対応していることを示すため
態度を表明した=小学館に抗議文を送った、そうだ。
 
 
町としては健康福祉課で調査したところ、
鼻血の症状が顕著にでている例はなく、
被ばくとの直接関係は(漫画のとおり)立証されていないそう。
 
 
だから、井戸川前双葉町長の鼻血の例をとって、
福島県の多くの人が鼻血を流している、ととられる表現は、
事実に反するのではないか、というのが双葉町役場の立場だった。
 
 
僕自身は「フタバから遠く離れて」の撮影を通し、
鼻血が止まらない経験を実際した方は
井戸川さん以外あったことがない。
 
しかし、双葉町仮設住宅で喉がひりひりするという方、
頭髪、体毛が抜けたという方には数人会ったことがあり、
身体に斑点が出たという話は数度聞いている。
 
噂を増幅させるのは福島の為にはならないので、
それよりも映像そのもので見せるしかない、と僕は思っている。
 
 
鼻血に関しては多くの症例が確認できていないだけに、
「今のところ」は双葉町役場の言い分も間違ってはいない、
しかし継続的に裏付けをとる必要があり、
鼻血の事実が確証できればそれは、
すぐさま健康障害として認知するべき、というのが僕の見方だ。
 
 
実際、放射性治療の専門医・西尾正道北海道がんセンター
名誉院長は「鼻血は低い線量でも広範な粘膜が被ばくした場合は
出ても不思議ではありません。」といっている。
 
 
昨日ご自身のFBページで写真もアップしていた井戸川さんの鼻血が、放射線被ばくによるものなのかどうか、
それは検査を進めなければ立証できない。
 
 
さらに、同様な症状を訴える福島県の人が出てきてもおかしくない。
 
今は何も分からないだけなのだ。
 
では、ここで重要なことは何なのだろう?
 
子供の甲状腺がんの異常発症など、
被ばくの影響がはっきりと出ているケースは現在進行形として存在し、僕たちは噂を広めることなく、事実だけを見つめ、
それを抑圧・黙殺するのではなく、
予防原則”で対策を講じてゆくことが大事なのではないだろうか。
  
 
山岡士郎の鼻血イメージばかりをネットで拡散することこそ、
状況を悪化させ、福島を貶めることに繋がる。
それこそ風評被害であり、
僕らは何が実害で、何が風評被害なのか、
現実だけを直視する目を磨かなければいけない。
 
 
そして、敵を見誤ってはいけない。
批判されるべきは、漫画の原作者でも、
事故の被害者である双葉町でもない。
 
ストロンチウムを含む全ての核種を検査することなく
食物を市場に流し、
国際基準よりもよっぽど高い20mSvの被ばく限度を敷いて
人々に低線量被ばくを強いている行政こそ、
僕らが糾弾し、被ばく回避のための対策を直ぐさま講じるよう
求めなければいけない。
 
 
現実だけを直視し、
根本原因を作った加害者の責任を問い、
改善策を求めるのが、僕たちにできることだ。