古賀茂明さん「安倍さんの目的は人質の救出ではなく、イスラム国と戦っている有志連合の仲間に入ること」~報道ステーションでの解説

 

報道ステーションイスラム国 日本人殺害予告 事件の背景には何が…」/古賀茂明さん「安倍さんの目的は人質の救出ではなく、イスラム国と戦っている有志連合の仲間に入ること」

 
 
 
2015年1月23日に放送された、報道ステーション
イスラム国 日本人殺害予告 事件の背景には何が…」を紹介します。
(所要時間:約7分)
 
古賀茂明氏「安倍さんのせいで、日本はアメリカやイギリスと同じような国だと思われつつある」 (下記アドレスにて、動画が見られます)
 
 
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動画の内容 (古賀茂明氏の解説部分・全文書き起こし)
 
 
古賀さん:
イスラム国がやってる事は、もうとんでもない事なんですけれども、
言ってる事にはけっこう共鳴する人たちが多いんですね。
 
 
で、それは何かと言うと、例えば 第一次世界大戦後に、まぁイギリスとかフランスがですね、
「勝手に国境線決めちゃって民族が分断された」とか (http://matome.naver.jp/odai/2138032922997955501/2139285805930373603)
あるいは最近であれば アメリカのですね、アフガンとかイラクとかですね、
ああいうところの戦争でですね、
アメリカに罪の無い女性や子供を含む民間人が沢山殺されてるぞと、
 
 
で、そういう事に報復するんだと いうような、
あの主張っていうのは、これはあの~ 一面では嘘じゃなくて、
で、イスラムの中にはそれに共鳴する人がいる。
 
 
で、イスラムの人も勿論 だから人を殺して良いって人はほとんどいないんですけれども、
でも、その思想自体はけっこう共鳴する人がいるからこそ、
こう 人がまだまだどんどん入ってくるという事があるというのは、
ひとつ事実として押さえておかなくちゃいけないと思うんですね。
 
 
で、私はですね、ただそれよりも 今回一番驚いたのは、そのー
この 安倍さんが、まぁずっとこう中東歴訪してですね、
エジプト、ヨルダンなどでこう色々スピーチされてました。
 
で、私聞いてた感じは、「あ、すごいパフォーマンスだな」と、
要するに自分はもう「イスラム国と戦うんだぞ」っていうのをすごいアピールしてるなっていう風に見てたんですよ。
 
 
ところが その この事件のことが明るみに出て、
よく聞いてみたら 実はその、「後藤さんが人質に取られて身代金を要求されてる」なんて情報を「政府が知ってた」っていうんですね。
 
 
で、これはちょっと私、でも「人命第一」っていう風にいま言ってるんですけど
「本当なんだろうか?」と。
 
 
ていうのは、普通 人質取られて身代金の交渉なんていう事になっていたらですね、
まぁ一番大事なことは「犯人に対して刺激をしない」とかですね、
そういうこう常識的な事があるのに、
今回わざわざ向こうに、わざわざ現地の方に近くに行って、
「私はイスラム国を批判しますよ」と「イスラム国と戦う周辺国に2億ドル出しますよ」なんていう、まるで いかにもイスラム国に宣戦布告するかのような事を言ってしまったと。
 
 
で、これ普通に考えるとイスラム国は、まあ交渉できたら良いなと、
もしかしたら考えてたかもしれないんですけども、
そんな事を公の場で言われちゃったら、
もう「日本政府だって今さらお金払いますなんて出来ないよな?」と、
じゃあこれ「交渉出来ないんじゃないの?」
だったらもう「宣伝に使っちゃおう」と、
あるいはもう「思いっきりふっかけてやろう」と、いうふうになってしまったんじゃないのかなと危惧していて、
 
 
私はそこは、あの 安倍さん、官邸はですね、まぁそういう事で
「後藤さん犠牲になっちゃうかもしれないけど、でも もっと大事な事があるんだ」っていう判断をして、一連の発言をしたんだろうなと、いうふうに思うんですね…。
 
 
 
古館キャスター:
古賀さんのお考えとしては、今日の動きを見ても、あるいは昨日あたりからを見てもですね、やっぱりあのー、総理、あるいはまあ防衛大臣、えー、
有志連合のアメリカ・イギリスを始めとして、あるいはオーストラリア、それがいけないって言うのじゃなくて、
空爆を慣行している人たちの方向に向いていて、
「これで交渉が進むだろうか、人質解放の」ということを、ちょっと気をもむ方は多いんじゃないかな?というところは、どんな風に捉えますか?
 
 
 
古賀さん:
そうですね、
ですからそこは あの〜「人命第一です」っていうのは、私は少なくとも向こうに行くまではそうじゃなかったんじゃないかなと思うんですけれども、
じゃあ「何が第一だったんですか?」というと、やっぱりその今おっしゃったようにですね、
イスラム国と戦っている有志連合の仲間に入れて欲しい」と、
まぁ正式なメンバーとまではなれないけど、まぁ仲間と認知して欲しいと。
 
 
 
で、そのためには本当は空爆をしたりだとかですね、
あるいはイラクに武器を供与したりとか出来ればいいんですけど、
これ 出来ないじゃないですか。
 
 
だから、もともと その「安倍さんが願っている目標」っていうのは
本当は出来ないことなんですよ。
でもそれをやりたい。
で、それをやるために「じゃあ何ができるか」っていうと人道支援しか出来ないと。
 
 
で、人道支援を あたかも「イスラム国と戦うための支援なんです」っていう風に、まぁ 表現してしまう。
で、それを思い切り宣伝してしまうっていう事をやっちゃったんだろうなと、いう風に思います。
 
 
 
で、ある意味 目標は達成したと思うんですね。
アメリカやイギリスは、多分 安倍さんは「もうテロなんかには屈しない」と、
で、え〜「テロと戦う人たちの為にお金出します」と言ってくれるのは、非常に評価してると思うし、もう今まさにじゃあ「あなたはもう仲間ですね」と、
最後まで屈しないで「身代金なんて払わないで頑張ってくださいね」「みんなで応援しますからね」って、そっちにどんどん今引き込まれてる感じがするんですよ。
 
 
 
ですけど、これあの〜 後藤さんのね お母さんが その 憲法のこと言ってましたけども、
「日本は戦争しない国なんだ」と、
 
で、やっぱりちょっと1回ね、我々はそこに立ち返らないといけないと思うんですね。
 
 
 
その、安倍さんは、いや「有志連合に入りたいんだ」
あるいは入って「そういう国なんだ」って言いたいかもしれないけど、
でも そんな事は 日本は憲法もあるし出来ないはずなんですよ。
 
 
 
で、世界の人たちに今回はですね、非常に変な宣伝になってしまって、
イスラム国に上手く利用されてですね、
いかにも日本ていうのは「アメリカの正義」っていうのを「日本の正義」だと思い込んでいるんじゃないか?と、
あるいは その アメリカやイギリスと一緒なんだと いう、そういう国だぞっていう風に思われてしまいつつある。
で、それを世界に発信されていると。
 
 
で、それに対して私たちは、いや「そうじゃないんです」と、
だって「日本は今まで戦後ず~っと戦争もしてませんよ」と、
憲法では そんな「日本のこと攻めて来ないような人たちの事を一方的に敵だなんて絶対に思いませんよ」と、
もう「なるべく多くの人と仲良くしたいんですよ」と、そういう国が日本なんですよ、
日本人なんですよっていう事を、もう1回ここでですね、
世界に僕はアピールしていく必要があるだろうなと。
 
 
その、今回は そういう日本のイメージのまったく逆の方に、
まぁ安倍さんの発言もそうなんですけど、それを、まぁイスラム国に上手く利用されてですね、
そうするとみんな まぁイスラム諸国の人たちも、
いや なんか「日本て結局アメリカなのか?」みたいなね、
“Japan is the United States”みたいなですね。
 
 
 
それに対して、我々は、「安倍さんはそういう印象与えちゃったかもしれないけど違うんですよ」と、もう あの “Je suis Charlie(私はシャルリー)”っていうプラカード持ってフランス人が行進しましたけども、
まぁ 私だったら“I am not Abe(私は安倍じゃない)”というプラカードを掲げて、
「日本人は違いますよ」と、そんなことじゃない、
もう「本当にみんなと仲良くしたいです」と、
決して あの、日本は攻めてない国に対して攻撃するとか、敵だっていう、そういうことは考えない国なんですっていうのを、しっかり言っていく必要があるんじゃないのかなと思いましたね。
 



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【日本も「有志国連合」の仲間入り】
日本をテロの連鎖に引きずり込む安倍の暴走 NHK自衛隊派遣を示唆 安倍の暴走を止めないと、日本は「テロの連鎖」の泥沼にはまることになる(日刊ゲンダイ
 
 
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人質殺害を口実に…安倍首相がNHKで「自衛隊派遣」を示唆
日刊ゲンダイ 2015年1月26日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156705
 
 
「最悪の事態」がとうとう現実となった。
過激組織「イスラム国」による日本人人質殺害事件。
 
こうなったのも、安倍首相が外遊先のカイロで、能天気ヅラして
イスラム国対策にカネを出す」と“宣戦布告”したのが原因だ。
 
 
安倍首相は、イスラム国側から「アベ、おまえがハルナ殺した」と名指しされ、
さぞ自責の念に駆られているのだろうと思ったら違った。
 
「反省」どころか、
今回のテロ殺害事件を安全保障や集団的自衛権の法改正問題と結び付けて
“政治利用”しようとしているから許し難い。
 
 
「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が危害に遭ったとき、
自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」――。
  
25日、NHKの日曜討論に出演した安倍首相。
26日開会の通常国会で、安全保障と集団的自衛権の関連法案の成立に向けた意気込みを
問われた際、こう強調していた。
 
 
聞き手の島田敏男・解説委員が気心の知れた「寿司仲間」のために気が緩んだのだろうが、
これは衝撃発言だ。
 
安倍政権は昨年7月に国民の反対を押し切って「集団的自衛権」の行使容認をめぐる
 
その際、武力行使できる新たな要件として、
「日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由と幸福の追求権が根底から覆される明白な危険がある」「日本の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない」「必要最小限の実力行使にとどまる」の3つを挙げていたはずだ。
 
今回のテロ殺害事件と集団的自衛権は何ら関係がないし、新3要件も当てはまらない。
 
それなのに、安倍首相は今国会で審議される安全保障や集団的自衛権
テロ殺害事件をごちゃ混ぜにして自衛隊派遣に前のめりになっているのだ。
 
 
 
■後方支援は実質的な武力行使
  
さらに驚いたのは、イスラム国と戦闘状態にある米英などが主導する「有志国連合」との連携について、慎重姿勢を示しつつも「我々に求められるのは軍事的な貢献ではない。後方支援は武力行使ではない」と踏み込んだことだ。
 
日本も「有志国連合」に名を連ねているとはいえ、これまで積極参加の姿勢は示してこなかった。
後方支援とはいえ、日本が自衛隊を派遣して「武力行使」に加われば、
自衛隊員が戦闘に巻き込まれたり、報復テロの標的になったりするのは避けられない。
 
 
軍事評論家の神浦元彰氏はこう言う。
 「後方支援がなければ前線の戦闘は成り立ちません。
つまり、後方支援は紛れもない武力行使です。
安倍首相は自衛隊を派遣したり、特殊部隊を作ったりすれば解決すると考えているようだが、
最大の軍事力を持つ米軍でさえも、特殊部隊によるイスラム国襲撃が失敗しているのです。
 
安倍首相が想定しているのは、しょせんは『戦争ごっこ』。
軍事を何も分かっていない。
そんな日本が『有志国連合』に加わり、自衛隊を派遣して一体何ができるというのでしょうか」
 
 「有志国連合」の軍事作戦に参加しているカナダやオーストラリア、フランスは、イスラム系過激派によるテロが相次いでいる。
安倍首相の暴走を止めないと、日本は「テロの連鎖」の泥沼にはまることになる。
 
 
 
 
 

 
 
安倍首相の事件認識経過、イスラム国との交渉経緯が改めて問われる。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=638210709618448&set=a.245981118841411.45309.100002885756282&type=1&theater
 
今朝の東京新聞イスラム国に人質拘束された2人の経過が改めて載ったのだが、
昨暮れにあったとされる後藤さん家族への身代金要求が消えている。
気になるので記録しておくことに。
…安倍首相の耳にはいつ入ったのかの特定で、事件の見方は大きく変わる。
http://goo.gl/ISgz4j ←政府筋は昨年末にジャーナリスト後藤健二氏の身代金(20億円)が要求されていたこと明らかにしたが、粉骨砕身「人命第一」での解決への糸口探しを全うしない中、今イスラム国対策として2億ドル拠出を約束したことになる。
 
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海外で邦人が危害に遭ったとき、現在自衛隊が持てる能力を十分生かすことが出来ない。
そうしたことも含め法整備を進めていく…と、昨日のNHK日曜討論で安倍首相発言。
平和憲法強調ならともかく、当面するイスラム国との交渉(探り合い)に武力頼みの吐露は有害でしかない。
 
 
http://goo.gl/fzL1ah「自国民救出」は武力侵攻口実の定番だが、邦人保護のためなら自衛隊が他国に入り戦闘することが当然許される…と石破幹事長。
 
 
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http://goo.gl/eGJHz4日中戦争の発端は...「邦人保護」を口実とした中国への日本軍の大規模駐留にあった。

 
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http://goo.gl/iXC8R8日清戦争、それは「邦人保護」から始まった。

 
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http://goo.gl/u3NNcL集団的自衛権閣議決定説明に使われた「邦人輸送中の米軍防護」の図
 
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中東問題がどうしてこうなったか歴史的経緯がよく分かるまとめ

 
映画「アラビアのロレンス」では、
イギリスの三枚舌外交に翻弄されるロレンスとアラブが描かれていますが、、、
 
本の学校教育ではアラブの歴史は意図的に、
ごっそりと抜け落とされていたんだな~

ということを、私は28歳頃、この映画をきっかけに痛烈に気づきました。
 
 
 

思い出の名画 アラビアのロレンス:
 http://youtu.be/hErIZ8i0PrY

 
 
 
 
 
 

中東問題がどうしてこうなったか歴史的経緯がよく分かるまとめ

 
 
ヨーロッパ列強の侵略が行われるまでの19世紀まで600年以上にわたって、
イラクから北アフリカまでの広大な地域は、オスマン帝国支配下にありました。
オスマントルコイスラム教国ですが、宗教に寛容で、
キリスト教徒やユダヤ教徒なども許されていました。
 
 
イギリスの秘密外交
イギリスが第一次世界大戦の中でとった三枚舌外交と呼ばれる不誠実な外交施策は
のちの中東を混沌とさせました。
 
同時に実現できない矛盾した約束をしたという黒い歴史があります。
 
 
 
1915年、メッカの太守であるフサイン・イブン・アリーとイギリスの駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンとの間でやりとりされた書簡の中で、
イギリスは第一次大戦における対トルコ戦協力(アラブ反乱)を条件にアラブ全域をまたぐ大きなアラブ人居住地・統一国家の独立支持を約束しました。
 
これが、遂に守られることのなかったフサイン・マクマホン協定です。
 
第一次対戦後イギリスとフランスは「サイクス・ピコ協定」により
中東地域を分割する約束をします。
主に植民地支配権と、資源利権の分配を意図していました。
 
サイクスとピコは、それぞれ青と赤のペンで自分たちの領域を分け
パレスチナを別の色にしたと言われています。
このときの分割は、現在まで影響を与え続けています。
  
1917年、イギリスの外務大臣アーサー・バルフォアが、
イギリスのユダヤ人コミュニティーのリーダーである第2代ロスチャイルド男爵ライオネル・ウォルター・ロスチャイルドに対して送った書簡で表明されました。
 
バルフォア宣言では、イギリス政府の公式方針として、
パレスチナにおけるユダヤ人の居住地(ナショナルホーム)の建設に賛意を示し、
その支援を約束しています。
 
結果的に、中東に存在しなかったユダヤ人国家イスラエルの建国を認めた宣言となりました。
 
 
 
サイクスピコ協定によって生み出されたクルド人問題に加えて、
イスラエル建国によって生み出されたパレスチナ人問題。
その後、欧米は、人間の悪意を利用しはじめます。この土地では、
新参者のユダヤ人と、もともと住んでいたはずのパレスチナ人、
そして人為的に分割されたクルド人が居ました。
 
列強は、武器を与えることで容易にテロリストを作り出せる土壌を作り上げました。
彼らに武器を与えることで、容易に国家転覆を謀ることができます。
いつでも、資本によって自分たちに都合の良い政府に置き換える土壌を作ったのです。
 
民主的とは到底言えない手続きが、国連主導で行われてしまったという暗い歴史です。
 
国連憲章に謳われる民族自決の原理は国連設立直後に、完全に無視されてしまいました。

 
 
このとき、アメリカ、フランス、イギリスがイスラエルを支援しました。
イスラエルでは、この戦争を独立戦争と呼びます。
この戦争によって、イスラエルの領土は、国連による分割決議以上の範囲が確保されることになりました。
 
アメリカ、フランス、イギリスはなぜ、イスラエルを支援したのでしょう?
 
このまとめを後まで読めば分かるように、
単にバルフォア宣言という約束だけの問題ではありませんでした。
深い経済的思惑があったのです。
 
 

戦争出来る法整備の為の「イスラム国日本人殺害動画」:

Sayu Flatmound JOURNAL 2015/01/21 に公開