イスラム国の人質事件では、ほとんどの大メディアが安倍政権批判を控えている・・・という戦前の空気を彷彿とさせる中で
古賀茂明氏が語る「I am not Abe」発言の真意 日刊ゲンダイ 2015年2月2日
安倍首相は「有志国連合」の有力メンバーになりたかった
イスラム国の人質事件では、ほとんどの大メディアが安倍政権批判を控えている。
そこにあるのは、「人質が殺されそうなときに足を引っ張るな」という情緒論だが、
そんな中、敢然と、しかも痛烈な言葉で安倍首相を批判したのが、
元経産官僚の古賀茂明氏(59)だ。
「フランス人は『Je suis Charlie(私はシャルリー)』というプラカードを持って行進したけど、
日本人は今、『I am not Abe』というカードを掲げる必要があると思う」
ネトウヨたちは大騒ぎとなった。
一方、「よくぞ言った」という支援の輪も広がりつつある。
古賀氏が改めて“過激発言”の真意を語った。
――あの発言が出た直後から、大変な反響だったと聞きましたよ。
――あの発言が出た直後から、大変な反響だったと聞きましたよ。
官邸の秘書官筋からテレビ朝日の上層部に抗議の電話が入り、大騒ぎになったとか。
古賀さん自身には何かありましたか?
局に対してはいろいろな声があったようですが、僕には直接ありません。
でも、誰かが声を上げて、「これはおかしい」と言わなければ、
太平洋戦争と同じ状況になってしまう。
だから、注目度が高い番組に出た際、考え抜いて発言したわけで、
反論は予想通りですし、むしろ反響の大きさに驚いているくらいです。
多くの日本人が不安を抱えているのに、声に出せない。そんな状況ということですか?
今度の人質事件では、いろいろな報道がされていました。
でも、必ず最後の方は「テロは許しがたい行為だ」「いまは一致団結して、安倍さんの戦いを支持すべきだ」というところに帰結してしまうんですね。
そうなると、あらゆる議論が封じ込まれてしまう。
安倍政権のテロとの戦いに異論を挟むのは非国民だ、みたいな雰囲気が醸成されつつある。
テロリストを擁護する気は毛頭ありませんが、
日本が米国と一緒になって世界中で戦争に参加する国だというイメージをつくっていいのか。
多くの人が違うと思っているのに、誰も声を出せない。
それってやっぱり、おかしいでしょう。
――順番に伺います。
古賀さんは安倍総理が中東歴訪以前に後藤さんが人質になっていることを知っていたという前提で話された。
「臆測でものを言うな」という批判もありました。
一部報道では当初10億円、その後20億円の身代金要求があり、奥さんは外務省に相談していたと報じられたからですか?
政府はずっと前から知っていたことを認めましたよね。
でも、それは官僚だった私から見れば当たり前のことでした。
こうした情報に接した官僚が上に上げないということはあり得ません。
あとで情報を上げなかったことが分かったら、大変な失態になるからです。
大臣秘書官、次官、官房長にはすぐ上げる。
同時に官邸の外務省出身の秘書官にも連絡がいくはずです。
その秘書官が安倍首相に伝えないということもあり得ない。
伝えなければ、大きなリスクを背負うし、伝えて損をすることはないからです。
――だとすると、この時点で官邸・外務省は身代金を払わない方針を決めたのか、
「放っとけ」とばかりに無視したのか。右往左往しているうちに時間が過ぎてしまったのか。
10、20億円程度であれば、官房機密費で払えます。
まして、1月には安倍首相の中東歴訪が控えている。
身代金を払って解決させる選択肢もあったはずですが、
官邸にそういう提案をして却下されたのか、
それさえできない雰囲気だったのか。
いずれにしても、人命よりも優先させたい事情があったとみるべきです。
――それは何ですか?
安倍首相は対イスラム国の有志国連合の有力なメンバーになりたかったのだと思います。
世界の列強と肩を並べて、認められたい。
それが安倍首相の願望であるのは間違いないと思います。
そんなときにイスラム国に身代金を払ったことがバレたら、米英に顔向けできなくなる。
そんなリスクは背負いたくない。
後藤さんの命よりそちらを優先したのです。
世界の大舞台で“二枚舌外交”を繰り広げる安倍首相
――なるほど。
そうなると、安倍首相がエジプトでイスラム国に宣戦布告するような言い方で、
2億ドルの支援表明をしたのも分かりますね。
有志国連合として認めてもらうために
できるのは人道支援くらいです。
そこで、イスラム国を名指しして、
そこと戦うためのお金であると聞こえる言い方をした。
他にもテロ組織はたくさんあるのに、イスラム国にだけ言及したのは不自然ですし、
本来、人道支援というのは武力紛争にはかかわらず、
どちらにも加担せずに、政治的意図を排除して、人道主義の立場から行うもので、
日本はいつもそれを強調していた。
ところが、あの演説は
人道支援というトーンを弱めて、軍事的政治的意図を込めた支援であるような言い方をした。
この発言を米英は歓迎したようですが、
身代金を取れずに焦れていたイスラム国にしてみれば、これで交渉の余地なしとなった。
「宣戦布告された」となったのだと思います。
これは失敗したと思ったら、急に人道支援を強調する。
二枚舌外交です。
五輪プレゼンテーションの汚染水発言もそうでしたが、
世界の大舞台で大嘘をつく。
それが安倍政権の特徴です。
――「人命第一」と繰り返していますが、これも怪しいもんですね。
25日、NHKの日曜討論で安倍首相は
「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が危害に遭った時、
自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」と言いました。
これは驚くべき発言で、イスラム国が聞いたらどう思うのか。
人命第一と言いながら、その交渉の最中に
「いまは戦争できないけど、法律を改正したら、おまえたちを叩くために自衛隊を出すぞ」と言ったわけです。
普通の感覚であれば出てこない発言で、
安倍首相は中東で米国と人質奪還の共同作戦をやりたいのでしょう。
人命のかかった危機を「政治利用」しようとするとんでもない発言です。
――でも、そうなると、日本人は対テロ戦争に引きずり込まれる。
世界中でテロの標的になってしまう。
中東での日本のイメージとは「戦争をしない国」です。
ポジティブな平和ブランドがあるんです。
安倍さんはそれをぶっ壊そうとしている。
少なくとも政治的にも軍事的にも、米国の正義=日本の正義というイメージで走ろうとしている。安倍さん自身の願望でしょう。
でも、日本は米国とイコールではありませんよ。
日本は世界に敵が少ないんです。
一方、米国はシンパもいるが敵も多い。
おそらく、米国ほど敵が多い国はないと思いますよ。
途上国では中国よりも嫌われている。
イスラム国がやっていることはめちゃくちゃですが、
だから、イスラム国は急拡大したのでしょう。
そんな中、米国の正義=日本の正義で、
米国の敵=日本の敵というイメージがつくられつつある。
イスラム国のPR戦略の巧みさもありますが、
安倍さん自身がそういう認識の政治家であるというのも真実だと思います。
――ちょっと待ってください。
多くの日本人は米国の敵=日本の敵なんて思っちゃいませんよ。
中東で戦争しようとも思っていない。
だからこそ、「I am not Abe」というプラカードを掲げる必要があるのです。
私たちは安倍さんとは違う、
安倍さんは変なメッセージを送ったが、彼は日本国憲法を踏みにじるおかしな人だ、
普通の日本人じゃない。
我々は違うということを、世界に訴える必要がある。
安倍さんのもとに結束しろという意見があるが、それは危険です。
「I am not Abe」ということで、
日本人の命を守るには、安倍さんの考え方を否定すべきだということを言いたかったのです。
憲法の前文を見てください。
日本はあらゆる国と仲良くし、それを通じて、世界平和に道を開くことを基本理念にしている。
日本を攻撃しない人々を敵にするのは、憲法上、許されないのです。
この理念は後藤さんの考えと共通しています。
「I am Kenji」ですね。
そうしたことを訴えるべきで、
さもないと、世界中で日本人はテロの標的になってしまいます。
▽こが・しげあき 1955年、長崎県生まれ。東大法卒。通産省へ。行政改革などにかかわり、改革派官僚として名を馳せる。2011年に退職、評論活動へ。「日本中枢の崩壊」(講談社)が38万部のベストセラー。近著は「国家の暴走 安倍政権の世論操作術」(角川oneテーマ21)。
安倍首相の「コントロール」発言に、思わぬところから“違”論──「ずっと不安定な状況」(田中規制委員長)、「制御できていない」(山下東電フェロー) TABIBITO 2013/9/15(日)
「NO WAR」「武力はいらない」200人が首相官邸前に集まり沈黙デモ(画像) The Huffington Post 2015年02月02日 08時14分
「その罪を償わせる」…安倍首相が自ら声明に加筆していた 日刊ゲンダイ 2015年2月2日
イスラム国を「テロリスト」と名指しし、「罪を償わせる」と厳しい言葉で非難――。
隣接する首相公邸から官邸に移った際、
事務方が用意していた「首相声明」に自ら手を入れたという。
書き加えたのは「テロリストたちを決して許さない」に続く、
「その罪を償わせる」という強烈な言葉だ。
首相が加筆した“宣戦布告”とも受け取れる言葉は、
首相が加筆した“宣戦布告”とも受け取れる言葉は、
イスラム国に自国民を殺害された米英の首脳の声明に似ている。
イスラム国と戦う国々のトップと同じような言い回しを使うことで、
英キャメロン首相は下院で空爆参加の承認を取り付けた。
安倍首相は完全に冷静さを失っている。
服部順治(脱戦争/脱原発)@JunjiHattori
ひぇー、NYタイムズの英訳がスゴイことに!
安倍首相の「罪の償いをさせる」発言が
「日本の首相、(イスラム国の後藤氏)殺害に対し復讐を誓う!」
どんだけ日本人の命を危険に晒すよう挑発するのか!
Departing From Japan’s Pacifism, Shinzo Abe Vows Revenge for Killings
By MARTIN FACKLERFEB. 1, 2015
「積極的平和主義を推進」 集団的自衛権で首相答弁 東京新聞 2015年2月2日 夕刊
イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループによる日本人人質事件について、安倍晋三首相は二日午前の参院予算委員会で「国民の命、安全を守ることは政府の責任であり、最高責任者は私」と述べた。
首相が積極的平和主義と称して、集団的自衛権の行使を含む外交・安保政策を進めることで、日本がテロの標的になると問われたが
「テロのない社会をつくるため、積極的平和主義を進める」と強調した。
“後藤さんと湯川さんの遺体” 引き渡し求めない テレ朝news (02/02 16:07)
過激派組織「イスラム国」が殺害したとされる日本人の人質について、
政府は、遺体の引き渡しを求めない方針を明らかにしました。
2日に開かれた自民党の会合で政府は、
殺害されたとみられる後藤健二さんと湯川遥菜さんについて、
遺体の引き渡しを求めることはイスラム国に対して「新たな要求につながるリスクになる」との認識を示しました。
このため、イスラム国に対して遺体の引き渡しを求めない考えを示しました。
そのうえで、政府は人質事件に関して、これまでイスラム国とは一切、直接交渉をしていないことを明らかにしました。
自民党は、今回の人質事件に関する政府の報告を踏まえて、
本間 龍 ryu.homma@desler
“後藤さんと湯川さんの遺体” 引き渡し求めない
テレ朝news (02/02 16:07)
『これまでイスラム国とは一切、直接交渉をしていないことを明らかにしました。』
おいおい、じゃあこの一週間余り、一体何をしてたの?
暗愚総理が「全力を尽くす」と言ってたのは嘘だったんだ?
日本、米主導「連合」と距離探る 安保法制への影響懸念 朝日新聞デジタル 2015年2月3日08時42分
「日本はもうすでに入っている」。
『戦争映画の背後にあるのは?』 世の中おかしい・・・ 2014-01-04
戦争で得をするのは武器商人である軍産複合体だけ。
その為に彼等は政治家達に沢山の賄賂を送ったり、
戦争のきっかけとなる偽旗作戦まで行うんです。
それを忘れないでおきましょう。
愛国心とは、ならず者達の最後の避難所である
NAVER まとめ 更新日: 2014年11月24日
http://matome.naver.jp/odai/2137929527565249701今日の大きな悪魔は愛国心、
不思議なことだ、いつの時代においても
悪人は自分の下劣な行為に、
宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという
宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという
仮面を着せようとつとめている
出典:ハイネ(ドイツの詩人)
出典:ハイネ(ドイツの詩人)
「鼻血は出る」と反論=「美味しんぼ」作者、単行本刊行 時事通信 2月2日(月)2時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150202-00000006-jij-soci週刊「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に昨年掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」(現在休載中)で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写が批判された問題をめぐり、原作者の雁屋哲氏が近く刊行する単行本「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」(遊幻舎)で、
「今の福島の環境なら鼻血は出る」と反論していることが1日分かった。
研究者が行った住民調査の結果などから、
福島では「多くの人が鼻血で苦しんでいる」としており、改めて議論を呼びそうだ。
雁屋氏は福島の農漁業の現状や第1原発周辺を取材した記録にページを割く一方、
内部被ばく・低線量被ばくへの懸念も表明した。
「美味しんぼ」の単行本で、表現を連載時から一部修正したことについては、バッシングを受けた実在の登場人物を守り、誤解を防ぐためと説明した。
さらに最終章では「大事なのは『土地としての福島の復興』ではなく、
『福島の人たちの復興』」と強調。
自身の取材に基づく見解として、住民に
「自分を守るのは自分だけ。福島から逃げる勇気を持ってください」と呼び掛けている。