日本人を苦しめ、日本を滅ぼした狂気の精神論

この手の精神論、小学5年生ころに水木しげるさんの戦記物マンガで読み
衝撃を受けました。

しかし、この精神論は過去のものではありません。

この手の精神論、社会のいろんなところに、たくさん潜んでいます。

役所、学校、会社、、、いろんなところに潜んでいます。

既得権益を持つものたちが、立場(政治のトップから、小さなコミュニティの立場まで大小さまざまな)を守るために
弱い立場の者たちを苦しめ、若者を搾取し、日本社会全体を崩壊させてしまう狂気の精神論。

危険なレベルの酷暑の中、開催が予定されている2020年の東京オリンピック

インターネット上では「#インパール」のタグとともに、批判の声も大きくなっていますが、
テレビではほとんど、その危険性が伝えられていないようです。

もともとは招致委員会が「日本の夏は過ごしやすくオリンピックにピッタリ」と嘘をついて招致したのに
そのしわ寄せを、国民全体になすりつけようとしています。

まさに狂気の精神論で。

日本の狂気の精神論は、敗戦後にもなくなりませんでした。

なくすためには「しょうがないよね」という言葉を捨てないといけません。
久米宏さんのように声を出し続けていかなければいけません。

それぞれの立場で、それぞれの声の大きさで充分。

「しょうがないよね」の精神が、狂気の精神論を守っている。

だから、小さくともそれぞれの立場でそれぞれの大きさで声を出せば、
狂気の精神論はきっと、やっと、過去のものとなる筈だと思います。

---------------------------

9回出撃して9回生還 隠された特攻隊の真実

http://a.msn.com/01/ja-jp/BBLGgom?ocid=st

太平洋戦争末期、爆弾を抱えた飛行機で米軍の戦艦に体当たりする旧日本陸海軍の自爆攻撃「特別攻撃隊」に関する書籍が相次いでベストセラーになっている。究極の犠牲精神と美化されることもあった特攻隊の「虚像」が関係者の証言などで明らかになってきた。戦後73年、いまなぜ特攻隊が注目されるのか──。

*  *  *

 特攻隊として出撃すること9回。その度に生還したパイロットがいた。しかも急降下爆撃で戦果をあげて。本来なら上官は称賛してしかるべきであろうに「次こそは必ず死んでこい」と激怒したという。なんとも衝撃的なエピソードが語られるのは、『不死身の特攻兵軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書)。作家の鴻上尚史さんのノンフィクションで、昨年11月発行以来、増刷を重ね18万部を突破した。

 同じく12月に刊行され、「体当たり戦法」も含めて戦争の実態を明らかにした吉田裕著『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)も13万部を数える。鴻上さんが読んで『不死身の特攻兵』を書くきっかけになったという、大貫健一郎・渡辺考著『特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た』(朝日文庫)など、特攻隊に絡む書籍の文庫化や復刊も相次いでいる。

「特攻隊」が多くの人に鮮烈な印象を与えたのは、昭和20(1945)年5月11日、日本陸軍第六航空軍と海軍特攻機64機が出撃した沖縄戦で、嘉手納湾に停泊していた米空母バンカー・ヒルに2機の特攻機が体当たりし、黒煙を上げる映像だろう。

 米側の資料では、ヒルの乗員402人が戦死、戦傷者264人。ほかに駆逐艦エヴァンスに4機が命中するなど、前年10月から始まった「特攻」の中で、最も被害が甚大だったといわれる。

 一般に「カミカゼ」と言われるが、昭和19(44)年10月25日、レイテ(フィリピン)防衛戦に投入された海軍初の「神風(しんぷう)特別攻撃隊」は、劣勢に追い込まれた日本軍の起死回生の作戦だった。零戦に250キロ爆弾を装備して敵艦に体当たりする。

 海軍に遅れはするが同年11月12日には、陸軍初の特攻隊が出撃している。

 陸海軍ともに初期の特攻隊には、戦果を重視しベテランパイロットを投入。とくに海軍初の特攻では関行男大尉の体当たり攻撃により、米軍「護衛空母」を撃沈させたことの戦意発揚効果は大きかった。

 しかし、特攻は機とともに飛行士の命を失うもので、回数を重ねるにつれ飛行時間が少なく「離着陸がやっと」の少年飛行兵や予備学生らの若い操縦士が充てられ、ガソリンの欠乏から操縦訓練さえ満足にできないまま出撃していったという。

 若い操縦士が選ばれたのは、ベテランを「本土決戦」に残そうとした狙いもあったとされるが、選出する側が身内であるエリート士官に配慮した面が大きいとされる。古参兵のなかには「俺を選んだら許さんぞ」とすごむ者もいたといわれる。

 特攻機が不足するに及んでは、誰が見ても不向きと思われる爆撃機や練習機までも投入。整備兵をして「こんな子供たちをこんなぼろ飛行機で」と悔しがらせたほどだった。

 無謀な作戦の背景には戦況の悪化はあるものの、作戦立案において「体当たりは、爆弾を落とすよりも簡単だろう」といった空戦の経験のない参謀たちが中枢を占めたことがあげられる。

 その効果に関しても当時、現場のパイロットから疑問が投げかけられていた。命中しても甲板を炎上させるだけで、大破撃沈には至らない。急降下爆撃による爆弾投下が有効と意見を呈するベテランパイロットたちに対して、しかし「命が惜しいのか」と一考されることはなかった。

 栗原俊雄著『特攻──戦争と日本人』(中公新書)によると、8月15日の敗戦までの特攻隊員の戦死者は海軍2431人、陸軍1417人(戦死者数は諸説あり)。

対して、撃沈した米軍艦船は合計47隻。しかし大半が小型駆逐艦や輸送船などで、標的とした正規空母、戦艦の撃沈はゼロだ。

 戦後こうした特攻は「志願」によるものか「命令」されたものか、議論を呼んできた。

 命じた側は共通して志願だという。しかし近年、生還した特攻兵による証言が相次ぎ出てくるようになり、断ることのできない「志願」だったことが明らかになってきた。『不死身の特攻兵』に出てくる佐々木友次さんは一例だ。

 奇妙なことに命じた側の上官の多くは、出撃の際に異口同音「私もあとに続く」と演説した。けれども言行一致させたのはごくわずか。「最後の一機には、この冨永が乗って体当たりをする決心である」と佐々木さんらをあおった陸軍第四航空軍の冨永恭次司令官は敗色濃厚と見るや、特攻機にもつけなかった護衛機に守られて前線離脱している。その行動にはあぜんとさせられる。

 こうした「命じた側」の多くは悪びれもせず「特攻は志願だった」「現場で自然発生的に生まれた」と語ることで、自身の「責任回避」を図ってきた。

 戦死を報告し「軍神」となったはずの操縦士たちが帰還。

扱いに困った軍は、生還した特攻隊員だけを集めて寮に幽閉し、「なんで貴様、帰ってきたんだ。そんなに命が惜しいのか」と追い込んでいった。

戦後長く隠蔽(いんぺい)されてきた事実を追跡した『特攻隊振武寮』の解説で、取材を行ったNHKディレクターの渡辺考さんは、「命じた側」の沖縄特攻作戦の司令官で陸軍第六航空軍の菅原道大(みちおお)中将と倉澤清忠参謀の戦後の様子を紹介している。

 菅原元中将もまた「最後の1機で必ず、俺も突入する」と訓示した上官のひとりにして、戦後、特攻は命令ではなく自発的行為だったと言明し続けてきた。

 その菅原元中将は90歳を過ぎ、認知症の進行した晩年、「刀を持ってこい、腹を切る」「拳銃はどこに隠した」と家人らに命令口調になることが幾度もあった。そして83年12月、亡くなるひと月前、息子に「二十歳前後の若者がなんで喜んで死んでいくものか」とつぶやいたという。

 倉澤元参謀は戦後、印刷会社を興し、菅原元中将同様、特攻隊の慰霊祭などにはこまめに出席するいっぽうで、家族には特攻の話をしなかった。そして常にピストルや軍刀を側に置いていたという。

 慰霊祭に出席している倉澤元参謀を見つけた、「貴様らは人間のクズだ」「ひきょう者!」と罵倒を浴びた「振武寮」の元特攻兵たちが「私たちを覚えていますよね」と呼び止め謝罪を求めるや、彼は慌てて首を振り、「覚えがない。どちらさんでしょうか。私はあなたたちを存じあげない」と顔を真っ青にして否定したという。亡くなったのは2003年である。

 なお、「特攻」に関してはすでに真珠湾攻撃の際にその萌芽はあった。あまり知られてはいないが、生還の望めない2人乗りの特殊潜航艇が使われていた。

 鴻上さんは著書の中で、特攻は「命令した側」と「命令を受けた側」、さらに「命令を見ていた側」の三つの立場があるとし、それを理解したうえで、命じた側の保身のために「嘘」が構築されてきたことを明らかにしている。そのことの意味は大きい。(朝山実)

週刊朝日  2018年8月17-24日合併号


東京五輪は別名Tokyoインパール2020、無償ボランティアはブラックボランティアと呼ばれているらしい 〜 文科省スポーツ庁が全国大学・高専に「通知」で学徒動員させる圧力

https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=168732

 酷暑の中での使い捨てタダ働きを希望する学生など、なかなか集まらないと知ってか、スポーツ庁文科省が、全国の大学、高専に五輪期間の授業や試験の変更を求める通知をしました。

「通知」という名の脅しが実態らしく、各学校へボランティア人数が割り当てられ、ノルマ達成できないと冷遇されるというお得意のやり方が予想されるようです。

かつての、爽やかな青空のもと行われた東京五輪では、ボランティアには制服支給、お給料も普通のバイト以上だったそうです。その当時の学生さん達は誇らしかったでしょうね。

 今回の五輪の異常さは、そもそも311を放置したまま突き進むところから始まっていますが、本間龍氏の「ブラックボランティア」には、今回の五輪の本質的な問題が解説され、よく読まれているようです。

NHKは「国威発揚」という気持ちの悪い目的を掲げていますが、その実、JOC電通による巨大商業イベントが五輪、巨額のマネーが目的です。

学生ボランティアには、びた一文出しませんが、JOCの事務所家賃には30億円ポン!と計上らしい。


 軍上層部の無謀な作戦を強引に実行したため、歴史的多数の犠牲者を出した「インパール作戦」になぞらえ、熱中症は知らんぷり、学業無視の「学徒動員」で犠牲にされる学生さん達に「参加するな!」と警告する大人がいることは頼もしいですが、もっと言えば、東京オリンピックなど止めるのが一番さ。
(まのじ)

イメージ 1


東京五輪・パラ「授業避けて」国通知、ボランティア促す

引用元)
スポーツ庁文部科学省26日、2020年東京五輪パラリンピックの期間中にボランティアに参加しやすいように全国の大学と高等専門学校に授業や試験期間を繰り上げるなど柔軟な対応を求める通知を出した

多くの大学は7~8月が試験期間となる。通知では学生がボランティアをすることへの意義を説き、大会期間中は授業や試験を避けることを促した。授業開始時期の繰り上げや祝日の授業実施は学則などに基づき、学校の判断で特例措置を講じることができる。

 首都大学東京昨夏、期末試験を大会前に終了させるなどして大会期間中に原則、授業や試験を行わないことを決めている。国士舘大26日、同様の方針を発表した。【田原和宏】


久米宏が改めて激烈な五輪批判! タブーの電通やゼネコン利権にも踏み込み「五輪に反対できないこの国は変」

ニフティニュース https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12218-8258/

 酷暑問題であらためて東京五輪に批判の声が上がり始めているが、そんななか、久米宏が改めて東京五輪に反対の声をあげた。

 久米といえば、多くのマスコミが五輪利権を前に沈黙し、五輪批判がタブー化しているなか、一貫し東京五輪に反対の声を上げてきた。復興五輪を騙って誘致しながら、五輪への人的資源や資材集中で被災地の復興が妨害されている問題や、予算の不透明さ、誘致をめぐる賄賂、組織委員会JOC、さらに、五輪そのものへの批判や五輪に踊らされる日本人のメンタリティまでを徹底して批判し、「最後のひとりになっても反対する」と表明していた。

 その久米がきょう、パーソナリティを務めるTBSラジオの『久米宏 ラジオなんですけど』で、そのダメ押しとも言える、激烈な五輪批判を展開したのだ。

 番組開始早々、久米がまず切り出したのは、酷暑問題。久米は1年以上前から酷暑での開催を批判していたが、「いま2年後のことを考えるとゾッとする。オリンピック真っ最中なんですよね」と、その危険性を改めて念押し。「『日本のこのシーズンは気候温暖でスポーツには最も適している』と、それでやることになった」と、招致委が立候補ファイルで気候について大嘘をついていた事実にまで踏み込んで批判した。


この時点で、マスコミがほとんど触れることのできない事実を適示したのだが、凄いのはその後だった。

 番組では、リスナーからの東京五輪への賛否のメールやハガキを募集していたのだが、総数318通の意見のうち、賛成28通、反対283通だったことが報告され、こんな意見が次々読み上げられた。

「復興に人も予算もまわすべき」

「いまだに原発事故収束の目処も立っていない」

「オリンピックに使うお金があったら、学校の給食費を無料にすべき」

「スポーツの大会を開くことよりも、一人でも多くの命を救うことのほうが先決」

「運送屋の観点からも、大反対。期間中の物流が混乱し、零細業者は大損」

「教員はもともと忙しいのに、学校まで五輪の啓発をやらされる」

「イベントが中止になって、売り上げが下がる」

「休日を移動させるって、関東以外は大迷惑」

「海の日を開会式前日に、山の日を閉会式翌日に移動させるって、お盆をなんだと思ってるんだ!」

神宮球場を資材置き場にするなんて、ヤクルトスワローズをバカにしている!」

文科省スポーツ庁の学生ボランティアしやすいようにという通知。学生を過酷な国家行事に動員するなんて」

「人も資材も東京五輪に集中して、北海道のゴミ焼却場の建設費までが膨れあがっている」

「私、東京五輪は反対です前の五輪の最後の聖火ランナーは、広島の方でした。全世界に原爆から復興したんだ。原子力を平和利用していこうという絶好のコマーシャルにされてしまいました。
 今回も福島は復興したんだ、原発事故が起きても大丈夫というアピールに、多くの人が大好きな五輪を利用してやるのだとしか思えません」


なかには、オフィシャルパートナー企業に勤めていて「賛成すべきかもしれないが、反対」と言うリスナーもいた。

 どれもこれも、正論と言うしかないが、マスコミでは絶対に取り上げられることのない意見だ。

しかし、久米はこうしたリスナーの反対意見にひとつひとつ賛同の意を示しながら、さらに踏み込んだ自分の意見を述べたのだ。

クーベルタン男爵の意思や思いを一番曲げたのは日本でしょうね。くたばれクーベルタンとね。これだけメダルが好きな国いませんからね。ほんとに五輪とメダルが大大好き」

「だいたいロスの五輪でピーター・ユベロスというやり手がいまして、大黒字を出したんですよ。あのあたりから五輪はビジネスだ、金儲けになるっていうので。

 今回の東京五輪招致のときにも、実は賄賂を贈った事件があったんですけど、これみんなで揉み潰したんですよ。賄賂をもらった馬鹿な息子が、どこかでとんでもない買い物をしたんですけど。どうも日本の広告代理店から出ているらしい、とんでもない賄賂なんですけど。これあっという間に握り潰されたんですけど。

 つまり、かなりの賄賂を払って誘致してもプラスになるのが五輪だと。金のなる木になっちゃったんですね。もちろんいちばん儲かるのは広告代理店、ゼネコンのお祭りですから、ゼネコンフェスティバルといわれていますから」

森喜朗からの感謝状に「目が腐るから焼いて処分したほうがいい」

 久米は、大手マスコミでは五輪タブーと電通タブーで完全に封殺されている、招致時の賄賂問題、そして、大手広告代理店やゼネコンの利権の問題にまで触れたのである。
 内容だけではない、その物言いも過激そのものだった。たとえば、五輪のマスコットキャラクターを選ぶ小学生の投票の取りまとめをした教員の「五輪委員会が投票活動や五輪についての授業の仕方の学習指導案をHPにあげていて驚きました。子どもたちの心を五輪洗脳するかのごとくです。

学校の子どもたちの思いを投票に込めてネット投票して結果が出てしばらく、森喜朗の名前が書いてある感謝状が送られてきました」というメールが読み上げられると、久米はこうコメントした。

「その感謝状は目が腐りますから、火で焼いて処分したほうがよろしいかと思います」

 また、番組は少ないながらも届いた賛成派、久米批判の意見を紹介していたが、久米はそうした意見にもまったく怯まず、逐一反論していた。

たとえば「マイナス面だけあげつらってプラス面を言わないのはなぜでしょうか。無責任に聞こえます」という意見には、「僕はプラス面言ってます。儲かるんですよ、ゼネコンが。広告代理店もめちゃくちゃ儲かります、大プラスです」と皮肉交じりに返したほどだった。

 この久米の振る舞いは、あえてのものだろう。五輪をめぐって語られがちな「いい話」を過激に否定し、あらゆる賛成意見に徹底的に反対することで、五輪賛成一色に染まる世論や反対意見を封じる空気に抗い続けるという、強い意志をはっきり示そうとしたのだ。

 実際、あるリスナーから「私は最後の2人になっても反対します」というメールが紹介されると、久米はこうコメントした。

「最後の2人ってわかりますか。もうひとりは僕です」

 最後のひとりになっても五輪に反対し続けると、あらためて意思を鮮明にしたのだ。

●久米が語った五輪批判の理由「勝手に決めたことを押し付けでいいのか」

 しかし、久米はなぜ、ここまで必死で五輪に反対するのか。

実は、そのことについても、今回の番組で、改めてきちんと説明していた。「暑いから反対」という意見が多かったことについてふれるかたちで、こう語ったのだ。

「暑いから反対って方がわりと多いんですけどね、そんなことかって思うんです。僕が言ってるのは、誰が決めたんだって。東京五輪を招致するのを。石原慎太郎氏が思いつきで言っただけで、都民がこれに対して投票したことがあるか、東京都議会が本当に招致しようかどうか議論したことがあるか。東京都民が決めたんじゃないんですよ。勝手に決めたのを上から押し付けていいのかってこと。

 福島の復興のためだって言ってますけど、福島の人はよろこんでいるのか、東京での五輪を。福島でやるんじゃないんですよ。福島から聖火ランナーがスタートするだけ、福島の人は何も喜んじゃいない。そのことを僕は申し上げていて」

 ようするに、久米は五輪そのものに反対しているだけでなく、上が決めたことを押し付け、国民がその決定に唯々諾々と従う、この国のあり方にNOの声をあげているのだ。

 そういえば、今日の放送で久米が最も反応したのは、ある反対派のリスナーのこんな自己紹介だった。
「大変失礼ではありますが、公務員ゆえに匿名でお願いします」

 反対だが公務員だから実名は名乗れない。このリスナーの声に久米はこう反応した。

「公務員ゆえに匿名って、それどういう意味? 公務員って「反対」って言えないの? 日本では。日本はそういう国なのね」

「さきほどからものすごくひっかかってるんですけど、『公務員なので五輪反対とは表立って言えませんが』って。公務員って五輪反対って言えないの? それってものすごく変でしょ。

これ財務省の役人が書類改ざんするのとほとんど同じですよ。つまり国の方針には忖度を与えなきゃいけない。国が決めたことは絶対反対できない。そうじゃないでしょ。公務員は国民に奉仕する人たちでしょ。五輪に公務員は反対できないなんて、絶対この国は、変です」

 これは公務員だけの問題ではない。国=政府がやると決めたことに反対してはいけない。反対する者を「非国民」「反日」と封じ込める。この同調圧力に抗えるか否かは、いま、私たちがあらゆる場面で迫られている問題だ。本サイトも最後まで、東京五輪に反対、批判し続けたい。

(編集部)