「宝石の網」 人生という物語を信じるということ

今日は2月22日
そして私の誕生日です。

20歳の頃に夢中になって繰り返しみていたドキュメンタリー番組
神話学のジョーゼフ・キャンベルが語った「神話の力」

人生の節目を感じるとき、いつも「神話の力」で語られていた話を思い出します。

46歳の誕生日を迎えるときに、私の心に語りかけてきた話
それは「宝石の網」の話

今日、ネットで「宝石の網」と検索をしてみると、
同じようにこの「宝石の網」に心動かされたブログがあり、文字起こしをしてくれていたので
それをそのまま拝借します


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  「宝石の網」について

このことば(概念)は、かつて、次の動画(の縮小版)を観ていて初めて知りました。そして、即座に魅了されました。
【参考動画】「神話の力-ジョーゼフ・キャンベル/ビル・モイヤーズ-Vol.6 永遠の仮面」
https://youtu.be/rQy6jzALwwg
(33分58秒から)

《キャンベル》
 ドイツの哲学者ショーペン・ハウアーは60歳ぐらいのとき、ある素晴らしい論文でこう言っています。
 あるていど歳をとり人生をふり返ってみると、そこにはひとつの秩序があるように見える。まるで誰かの手で構成されたかのようだ。ただ偶然に起きたように見えた出来事も、実は、つぎの展開のために重要な要素だったことがあとになってわかる。

 この筋書きはいったいだれが作ったのだろうか。夢が自分では意識できない自分自身の何かによって作られるように、人生もすべて自分の内なる意思によって作られるのだ。偶然出会った人びとが自分の人生の重要な要素になるとすれば、自分も他人の人生の重要な要素になるはずだ。

 すべては一大シンフォニーのように響きあっている。あらゆるものが他のすべてのものに影響を与えているのだ。われわれの人生はどれも、同じ一人の人が見る夢のようなものだ。見えないひとつの意思から生まれている。それゆえわれわれの人生は他の人びとの人生とつながりあい、すべては互いにつながりあっているのだ。

 素晴らしい思想です。これはインドに起源をもつ思想で、“宝石の網”と言われるイメージです。宝石の網のなかではすべての宝石が他の宝石を反射して輝きます。あらゆるものは他のあらゆるものとの相互の関係で成り立っていて、すべては影響しあっています。

 ですから何があってもだれも責めることができないのです。そのひと本人の意思で起きたわけではありません。だれ一人として自分の意図したとおりの人生を送る人はいないんです。

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人生とは何か?
相変わらずわからない

でも、わからなくていい
それがわかってきた

人生という旅を生き、
人生という物語を紡げばいいのだ

それがなんとなくわかってきた

それは、この「宝石の網」の話で語られていたように
「人生で起こるすべては、みえないなにかによって紡がれていた」
ということに気づいてきたからだ

人生の中でおこること
おきる思い

そのすべてが人生を織りなしている

それに気づいてきたからだ

人生でおきる悪いこと
つらい状況、つらい環境、
愛別離苦、怨憎会苦

それは自分を罰するために起きたことじゃない

人生という物語の一片
人生という音楽の一音

人生という物語のために織りなされた大切な一片だ、
ということに気づく

自分の心の中に生まれる醜い思いも
人生を織りなす大切な一片なんだ


そう思うことができれば
人生を信じることができると思う

人生という旅そのものが
自分にとって宝石なのだ、ということを信じることができると思う